2026年5月下旬発売予定!
小児の救急・集中治療における実臨床の知識を提供する、シリーズ第9弾
小児の救命救急・ICU領域における標準的な治療、最新の知見・エビデンスに基づく治療の選択肢を提示するシリーズ第9弾。輸液療法は全身管理の基盤となるが、小児の生理学的特性から過剰投与により低ナトリウム血症が起きやすく、輸液の適正量の見極めと減量・中止を含めた「フェーズを意識した管理」が注目されるようになった。本書では生体内での水の動態、輸液製剤の原理、疾患ごとの輸液戦略に関する「思考過程」をエキスパートが丁寧に解説する。
序文
責任編集/編集
執筆者一覧
総論
1 小児輸液療法におけるNaバランス調節系と水バランス調節系
小児の体液生理学的特性
Naバランス調節系
水バランス調節系
両調節系の相互作用と破綻
低ナトリウム血症の予防と輸液選択
2 ミクロの視点
グリコカリックスの構造
グリコカリックスの生理機能と侵襲時の評価
器別にみたグリコカリックスの障害
Starlingの法則
グリコカリックスモデルと侵襲時の輸液管理
過剰輸液の害
3 輸液と循環の関係
stressed and unstressed volume
Guytonの循環平衡
Frank-Starling曲線
Nohria-Stevenson分類
P-V loop…
4 輸液が血管内にとどまる量
体液の組成と細胞外に投与した水の分布動態
従来のStarlingの法則に基づいた水の動態
血管内皮のグリコカリックスと修正Starlingの法則
血管内容量の多少による血管内外の水の移動
グリコカリックスの障害による血管透過性の変化と全身への影響
輸液により得られる効果は病態により大きく異なる:context sensitive
5 輸液製剤
輸液製剤を語る前に:なぜ輸液を行うのか?
蘇生輸液における輸液製剤の選択
生理食塩液 vs. リンゲル液(balanced crystalloid)
維持輸液における輸液製剤の選択
6 輸液療法におけるstewardship とフェーズ
輸液stewardshipとは?
「4つのD」とは?
「4つのフェーズ」とは?
7 ResuscitationフェーズからOptimizationフェーズ
小児の急性期輸液戦略の基本原則
Resuscitationフェーズ(蘇生期)とOptimizationフェーズ(最適化期)
Resuscitationフェーズでの戦略
Optimizationフェーズでの戦略
8 StabilizationフェーズからEvacuationフェーズ
Stabilizationフェーズ(Maintenanceフェーズ)
Evacuationフェーズ(De-escalationフェーズ)
各論
1 急性呼吸不全
急性呼吸不全に対する輸液療法の目的
急性呼吸不全に伴う循環動態の変化
肺腎連関
循環動態のモニタリング方法
輸血療法
利尿薬
フェーズごとの輸液管理
制限輸液の長期的な影響
ARDSのサブタイプ
2 心不全,先天性心疾患
心不全と輸液
先天性心疾患と輸液
心臓手術後の治療フェーズを意識した 水分管理
輸液量の具体的な目安
輸液の効果のモニタリング
症例と解説
3 急性脳障害(外傷性脳傷害と急性脳症)
急性脳障害における輸液の基本
外傷性脳損傷のフェーズを意識した輸液
急性脳症のフェーズを意識した輸液
高浸透圧療法について
急性脳症にICPセンサーは有用か?
4 急性腎障害
症例と解説
AKIにおける輸液管理のポイント
5 敗血症
Resuscitationフェーズ
Optimizationフェーズ
Stabilizationフェーズ
Evacuationフェーズ
6 糖尿病性ケトアシドーシス
輸液の量・速度と種類
低血糖を避ける輸液の方法
DKAの合併症とその予防・治療
7 代謝性アシドーシス,代謝性アルカローシス
H-H式
Stewart法
physiologicalapproach
BE法
臨床におけるマネジメント
8 低ナトリウム血症
低ナトリウム血症の診断
各部位の有効浸透圧
体内水分の分布と調節
血中Na濃度を規定する因子
低ナトリウム血症の分類
低ナトリウム血症の鑑別の進め方
低ナトリウム血症の治療
ODSと血中Na濃度上昇
血中Na濃度の変化を予測する方法
ADH分泌刺激とSIADH
中枢性塩類喪失症候群(CSWS)
集中治療中の低ナトリウム血症を予防する維持輸液療法
9 高ナトリウム血症
原因
検査法による測定誤差
診断
症状
合併症
治療
10 その他の電解質異常
K異常
対処法
Ca異常
P異常
Mg異常
索引




























