ベイツ診察法 第2版

まさに医療の原点― ―身体診察と医療面接のスタンダードが、
“すぐわかる”というよりも“よくわかる”
世界中で読み継がれてきた比類なき指南書―全面改訂
 
医学生・研修医にとって、必読・必携、最優先の書であり、“一生もの”の一冊
OSCE対策にも有用。しかも、“つけやきば”、“その場しのぎ”にならない
 

米国ではNP(ナース・プラクティショナー)の“バイブル”ともされ、

より高みを目指す看護師、看護学生のテキスト、リファレンスとしても好適

 

今回、特に小児(新生児から青年期まで)、妊娠女性、高齢者を対象とした「特定の年齢層の診察」がさらに充実した
¥9,900 税込
著者
日本語版監修: 福井次矢 聖路加国際大学 理事長/京都大学 名誉教授 井部俊子 聖路加国際大学 学長 山内豊明 名古屋大学大学院医学系研究科 教授
ISBN
978-4-89592-798-7
刊行年月
2015/2/1
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UNIT I 健康アセスメントの基礎
第1章 身体診察と病歴聴取の概要
第2章 臨床推論,アセスメント,所見の記録
第3章 面接と病歴聴取

UNIT II 部位別の診察
第4章 身体診察の開始:全身の観察,バイタルサイン,疼痛
第5章 行動と精神状態
第6章 皮膚,毛,爪
第7章 頭部と頸部
第8章 胸郭と肺
第9章 心血管系
第10章 乳房と腋窩
第11章 腹部
第12章 末梢血管系とリンパ系
第13章 男性生殖器とヘルニア
第14章 女性生殖器
第15章 肛門,直腸,前立腺
第16章 筋骨格系
第17章 神経系

UNIT III 特定の集団の診察
第18章 小児:新生児から青年期まで
第19章 妊娠女性
第20章 老年

<監修者序文>

 医療専門職としてアプローチし介入を行う場合,まずはクライアントである患者をしっかりと把握するところからはじまる。特に「からだ」についての把握なしには医療専門職の活動は十分に展開できない。このことはOSCE(オスキー)として身体診察技能が問われていることからも明白である。
 クライアントについての観点の1つに日常生活行動がある。「からだ」だけで日常生活行動をしているわけではないが,「からだ」を介している活動には違いない。医療ケア技術は「からだ」の仕組みと切り離せない。クライアントの着衣交換時に,ある関節はこちらへ曲がってくれると都合がよいのにと思っても,そのようなことはわれわれの都合で決まるわけではない。眼前の厳然とした事実として物理的な存在である「からだ」があるのである。
 クライアントの心理社会面についての把握も大切である。生活者としてのクライアントをみるとき,「からだ」は単に「からだ」だけとしては存在しない。クライアントにとって「からだ」と「こころ」は別々のものではなく,お互いの情報が補い合う場面や,大切な事実が「からだ」だけでもなく,「こころ」だけでもなく,その両者の関係性のなかにあることも多々ある。つまり心理面を推し量るためにも身体の異常の有無をまずは適切に判断する必要がある。「からだ」についての所見を得ることは間接的に心理面の情報の精度を高めるとも考えられる。身体所見のようにきちんと押さえることができるものをまず押さえることは,ひいては直接的に押さえ難いものをも,より確かなものにする。
 クライアントのヘルスアウトカムの質を向上させるためには,アセスメント段階での情報の共有化は医療チーム活動に不可欠な要素である。1人のクライアントに対して複数の医療専門職がかかわることになる場合,専門職同士での適切な情報交換はクライアントに安心と利益をもたらす。このためには共有すべきアセスメント技能の体系は共通言語にもとづくことをめざして行われるべきである。医療専門職が各自の活動の特徴をもつということと,その活動の基盤となる情報を共有できるということは,相補的でこそあれ,決して相矛盾することではないと考える。
 本書は米国で最も信頼されている身体診察に関する書籍である。米国の大多数の医学部や看護学部で全国標準の教科書として採用されている。身体の把握方法について,施設を越え,また専門領域を越えて共有していこうという現れであろう。
 なお本書のなかでassessmentと記されているものについては「アセスメント」というカタカナ表記を訳語として適宜用いている。本来「診察」とは病歴聴取から観察まで,場合によっては診断をも含んだ言葉として認知されていると思われるが,「フィジカルアセスメント」という言葉の概念が正しく定着するまでは併用することも一法かと考えたためである。
 他にもわが国の医療文化では米国のそれとまったく同一の概念でないものもある。中途半端に類似の訳語を当てはめることは,微妙な概念の違いをごまかしてしまうことになりかねない。ゆえに,それらについてはそのままの英単語表記ないしはカタカナ表記で示してあるものもある。
 わが国でも,医療専門職の間の共通言語として,本書がその橋渡しを担うことを心より願っている。

監修者を代表して
山内豊明


<謝辞>
 本書『ベイツ診察法』第11版の第18章 小児:新生児から青年期までの執筆にあたり,Peter Szilagyi, MD, MPHは専門家として深い洞察力を遺憾なく発揮し,小児から青年期の診察を改善すべく,ご尽力いただいた。まずはじめに感謝したい。最新の第9~11版にわたり,彼は反応のよい,貴重な共著者であり続けてくれる。

 これまでの版と同様に,米国内の専門家が多く参加し,内容の充実につとめてくれた。まず,ニューメキシコ大学医学部の2人の同僚に感謝したい。George Comerci, MDは優れた内科医かつ教育者であり,第9章 心血管系を入念にチェックしてくれた。また,Carla Herman, MD, MPHは老年科のトップとして,第20章 老年の執筆にあたり,価値のある最新情報を多数提供してくれた。さらにテキサス工科大学健康科学センター医学部のAndrew Dentino, MDも,第20章について熱心なコメントを寄せてくださった。精神科医のSusan Langer, MDは第3章 面接と病歴聴取,第5章 行動と精神状態について改訂するうえで有益な提案をしていただいた。われわれはここに感謝したい。テキサス大学健康科学センター・ヒューストン校のRon Rapini, MDは,第6章 皮膚,毛,爪の執筆にあたり貴重な助言をいただいた。クリーブランド・クリニックのElaine Dannefer, PhDとNancy Obuchowski, PhDは第2章 臨床推論,アセスメント,所見の記録に対して,同様の貢献をしてくださった。女性の健康に関する記述に関しては,以下の専門家が特筆に値する。まず,サンタフェ女性健康サービスおよびニューメキシコ大学ロバート・ウッド・ジョンソンセンターの公衆衛生学の専門家Justina Trott, MDは女性の全般的な健康に関する記述について積極的にレビューしてくださった。同様に女性健康サービス所属のJulie Craig, MD, MPHも,第19章 妊娠女性の記述を徹底的に更新し,内容の充実に努めてくださった。カンザス大学のKim Templeton, MDは第16章 筋骨格系の内容について綿密にチェックしてくださった。第9章 心血管系,第10章 乳房と腋窩,第14章 女性生殖器に関しては,ラッシュ女性心臓病センターのAnnabelle Volgman, MD,Swedish Cancer Instituteおよびワシントン大学医学部のPatricia Dawson, MD, PhD,Borgess Women’s Healthおよびミシガン州立大学のJanice Werbinski, MD,Permanente Medical GroupのDutima Batra, MDが大きく貢献してくださった。サンタフェ女性健康サービスのJennifer Pierce, MD, PhDは第8章 胸郭と肺の内容について評価し,第16章 筋骨格系についてもレビューしていただいた。Randolph Schiffer, MDは,第17章 神経系について,その難解な内容にもかかわらず期待を裏切らないすばらしい能力を発揮してくださった。

 また,ジョンズ・ホプキンス大学医学部のMichael Barone, MD,Mary Imogene Bassett CenterのAnne Gadomski, MD,Child Health AssociateのNancy Mogielnicki,Mark Craig,そして第18章 小児:新生児から青年期までの記述に関してすぐれたレビューを寄せてくださった多くのフェローや医学生たちにも感謝の意を表したい。

 これまでの版と同様,本書の完成はWolters Kluwer/Lippincott Williams & Wilkinsの才能あふれる,専門知識豊富な編集制作チームの力によるところが大きい。制作監督のAnnette Ferranは第11版および『ベイツ診察法ポケットガイド』第7版について,各章の細部にわたる編集,レイアウト,イラストについて,粘り強く,かつたゆまぬ注意を傾けながら取り組んでくださった。Aptara社の制作部長Chris Millerには本書制作のあらゆる段階において,洗練されたデザインを追求しつつ学生や教育者にとってわかりやすい構成となるよう,細心の注意を払っていただいた。アートディレクターのBrett MacNaughtonは写真,イラスト,本文のレイアウトが調和するよう,監督してくださった。Marcelo OliverおよびBody Scientific International社は第11版の美しく生まれ変わったイラストに貢献してくださった。以上の人々に対して謝意を表すとともに,何十年にもわたり本書に多大なる貢献をしてくださったWolters Kluwer/Lippincott Williams & Wilkinsの多くのスタッフに感謝したい。

 最後に今回の改訂にあたり大量の資料を閲覧・参照するうえで,サンタフェのChristus St. Vincent Regional Medical Centerの図書館司書Arthur Robinsonは快く応じてくださった。彼のはかりしれない貢献に対し,大きな称賛を送りたい。


<原著序文>
 『ベイツ診察法』はヘルスケアの専門家を志す学生を対象にしている。彼らは日々,患者と対話する技術や身体診察の技法,患者の訴えについて臨床推論を用いながら理解し評価する方法について学んでいる。第11版では学習の助けとなるような特徴が新たに多く記載されている。旧版までと同様,つぎの3点にもとづいて改良を加えた。第1に学生や教育者からの質問や意見,第2に本書をより読みやすく効率的に使用できるものにしたいという目的,第3に面接や身体診察,健康の促進に関する技術を裏づける豊富なエビデンスの登場,である。

 第11版は,患者評価の際に学生が長く活かせる技術を習得すべく,解剖と生理の基礎知識を身につけるうえで助けとなってくれる。全体を通じて本書では,まれだったり難解なものというよりも,一般的かつ重要な症状や問題に重点をおいている。ときに,古典的な診断として確立されたものであったり,患者の生命を左右するような重要な疾患を示している場合は,まれな疾患の身体所見についても触れている。各章には,エビデンスにもとづいた見解が色濃く反映されており,ヘルスケア関連の文献で新しく発表されたエビデンスと一致する重要な記述がされている。また,本書は内容に応じて色分けされており,読者が各章それぞれの項や表を探すうえで有益であろう。鍵となる情報や役立つ情報,眼の診察や頸静脈圧(JVP)の評価など診察のなかでも難解な手技に関しても,各記述が目立つように配色されている。200を超える写真や絵に改良が加えられ,重要な記述がよりよく理解できるように工夫されている。表の記述についても,読者が頁の向きを逐一変えなくてもいいように,すべて同一の向きにそろえている。

第11版の特色
 『ベイツ診察法』の第11版となる今版では,広範囲にわたって新情報が掲載され,内容も充実し,写真やイラストが多く差し替えられている点が特徴的である。このような改善により,学生が患者の評価を行ううえで重要な手技をマスターしやすいだろう。第9版,第10版と同様,第11版も3つのUNITからなる。UNIT I 健康アセスメントの基礎,UNIT II 部位別の診察,UNIT III 特定の集団の診察,である。

●UNIT I 健康アセスメントの基礎
第1章 身体診察と病歴聴取の概要および第2章 臨床推論,アセスメント,所見の記録は,病歴と身体診察の一連のプロセスを学生に紹介すべく,論理的に展開されている。大切なことだが,この2つの章には診察の方法,所見の記録による症例を包括的に評価する方法,診察室での記録などが含まれている。さまざまな議論や表を用いて,主観的情報と客観的情報の違いや,包括的な評価と集約的な評価の違いを浮き彫りにしている。診療記録の内容が簡潔でまとまったものとなるよう工夫し,臨床上のデータを分析するためのガイドラインを掲載した。また,診察器具に関する詳細な情報,感染を最小限にとどめるための標準的かつ普遍的な予防についても記されている。第2章では臨床推論のプロセスおよび臨床データの評価方法について検証されている。第3章 面接と病歴聴取では,学生がより熟練した面接技術を身につけられるよう,改訂が行われている。また,第3章では,優れた面接法の基本,文化的差異をも含めた面接の手順と社会的側面,上級レベルの面接,倫理とプロフェッショナリズムが紹介されている。動機づけ面接の項では内容が新しく追加され,患者の生活様式や行動の変化が反映されており,彼らが健康を促進するための手助けとなっている。

●UNIT II 部位別の診察
 UNIT IIには第4章から第17章が収載されている。旧版同様,第4章 身体診察の開始:全身の観察,バイタルサイン,疼痛は,重要かつ一般的な患者評価およびバイタルサインの正確な測定法の記述から始まる。第4章では,肥満や栄養の評価,急性疼痛・慢性疼痛の管理に関する最新のガイドラインに則り,エビデンスにもとづいた情報が紹介されている。患者に対面する際,気分や情動,精神的健康(メンタルヘルス)に関する評価は常に行うことになるため,第5章 行動と精神状態ではパーソナリティ障害(人格障害),国民全体が罹患する主なメンタルヘルス上の問題について,新情報を織りまぜながら紹介している。

 第6章からは,部位別の診察技術に関する章が続く。各章で,身体診察の重要性を記した最新の文献かつ古典的な文献が紹介されている。これらの章では,患者を診察するときと同じように,頭からつま先まで,順番に構成されている。各章には以下が含まれる。

●関連する解剖と生理に関する考察
●関連病歴への鍵となる質問
●健康増進とカウンセリングに役立つ新情報
●明瞭な説明とイラストによる身体診察の技術
●診察記録のとりかたの例
●臨床文献からの詳細な引用
●学生の理解に役立ち,かつ異常例と比較できるように症状をまとめた表

 部位別の診察の各章における主な特徴や改訂ポイントは以下のとおりである。

 ●第5章で,読者は医学的に説明のつかない症状に関する議論や推奨される臨床上のアプローチについて,再び注目することになるだろう。

 ●第7章 頭部と頸部では,解剖と生理,診察の技術の項において,頭部・眼・耳・鼻・咽喉(HEENT)の各部位の診察がまとめて述べられ,複雑な診察技術を学ぶうえで大きな助けとなる。

 ●第9章 心血管系で注目すべきポイントは,健康増進とカウンセリングの項が大幅に書き換えられていることである。そこには,理想的で健全な心血管を手に入れるための課題,女性やアフリカ系米国人など特定の集団における危険因子,そのスクリーニング手順,生活様式の改善と危険因子軽減の促進方法などが含まれている。第9章および第8章 胸郭と肺では,禁煙,インフルエンザ・肺炎の予防接種,高血圧のスクリーニング,心血管疾患・脂質異常症・メタボリック症候群の危険因子に関するスクリーニングなどについて,新たなエビデンスにもとづいたガイドラインが紹介されている。

 ●第10章 乳房と腋窩では,乳癌のリスク評価,Gail(ゲイル)モデルやClaus(クラウス)モデル,BRCA1・BRCA2遺伝子変異,マンモグラフィや乳房自己検診に関する推奨事項の記述が改訂されている。

 ●その他,注目すべき改訂点は,末梢神経障害,Papanicolaou(パパニコロー)塗抹検査,前立腺癌,大腸癌などの新しいスクリーニングガイドラインに関する記述,脳卒中の危険因子に関する記述,性感染症に関する情報などである。

●UNIT III 特定の集団の診察
 UNIT IIIは旧版同様,第18章 小児:新生児から青年期まで,第19章 妊娠女性,第20章 老年の3章から構成されており,特別なライフステージにおかれた集団が紹介されている。第18章では小児と青年期における健康増進に的を絞りながら,全体的に大幅に改訂されている。第19章は完全に書き換えられており,新しい文献も多く紹介されている。第20章では,機能評価および転倒リスクを最小限にとどめるためのガイドラインが更新され,高齢者の文化的背景に関する議論や表が新たに追加されている。この20章と第17章 神経系の内容を関連づけて学習すれば,読者はせん妄,認知症,うつの鑑別に重きが置かれていることに気づくだろう。

本書の使い方
 既往歴と身体診察は患者を評価し治療を行ううえで必要不可欠だが,学生はこの2つの要素を別々に学ぶことが多く,別の指導者から教わることさえある。面接技術を学ぶ学生に対しては,さまざまな気性や年齢層の患者と対面する経験をもつごとに,第3章に戻って復習するようすすめたい。面接の進め方が上達してきたら,第1章に記載される診察の手法を見直してみたくなるだろう。面接や身体診察の技術について数カ月から1年程度学んだ学生には,第11版を定期的に見直し,手引書として用いることで,古典的な患者評価の技術に習熟するようすすめたい。

 患者の語る内容と身体所見とを関連づけられるようになれば,つぎに各部位の既往歴と関連づける方法を習得するようすすめたい。これについては各章の部位別の診察のなかで学ぶことができる。症状は体の2カ所以上の部位で生じてくることが多い。例えば,胸痛の症状がみられる場合,胸部,肺,心血管系の評価を行う。尿路に症状がみられる場合,腹部,前立腺,男性生殖器,女性生殖器の各章の記載が役立つ。

 学生は目的に応じて,解剖と生理の項で学び復習することができる。また診察の技術の項を活用し,関連する診察法を実践してみたり,指導者の手ほどきのもとで練習を重ねたり,習得したことをよりはっきりと記憶づけるために復習することが可能となる。学生と指導者は,本書の右欄に記載された注記や異常例をチェックすることで,多くの知識を得ることができる。診察の技術の項に掲載する異常例は,診察上遭遇する可能性のある所見である。異常例については目立つよう赤字が使われており,本文の記載内容とあわせて覚えられるよう,関連する本文のすぐ脇に配置してある。異常例と通常所見とを見分けることで,観察眼と臨床上の洞察力が鍛えられる。異常例についてさらにくわしく知りたい場合は,部位別の診察の各章末にある表にあたって確認するとよい。各章末の表には異常例が1つの表にまとめられているため,容易に比較対照することができ,便利である。

 体の各器官と各部位について理解したら,第2章にあるN夫人の事例を参考に勉強するとよい。また,各章の部位別の診察には,所見の記録が見本として掲載されているため,何度でも参照可能である。このように何度も確認することで,学生は面接や身体診察で得た情報を標準的な形式で記載しまとめる方法を習得できるだろう。さらに,第2章の記載内容は,学生が自分で収集すべきデータを選択し分析するうえで助けとなってくれる。

 異常例をまとめた表をよく理解することで,診察すべきもの・質問すべきことが明確となり,重要な臨床症状に関する知識が深められていく。ただし,そこにある内容をすべて記憶する必要はない。身体症状と異常例を関連づけて考える作業が必要となるのは,問題を抱えた患者が目の前に現れたときだからである。本書を患者の心配事や所見を分析するために用いたり,患者の問題をできる限り深く掘り下げるため他の教科書や文献も活用してほしい。各章末にある引用文献と参考文献は,より深く学ぶ際に多くの情報を提供してくれる。

 研修期間中のローテーションでは,病歴聴取と身体診察の技術を磨くため,患者の話に共感を抱いて耳を傾けたり診察技術を高めるための手引きとして本書を活用してほしい。特に本書に赤字で記された異常例(右欄)に注目してもらいたい。そこには身体所見と関連のある臨床症状について有用な情報が記されており,ときに疫学的な重要性についても触れられている。

2016-03-03

正しい表は以下のものです。

2015-08-25

(誤)生理的瞳孔不同,つまり, 0.04 mm以上の瞳孔の左右差は~
(正)生理的瞳孔不同,つまり, 0.4 mm以上の瞳孔の左右差は~

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