1.アカンプロサート acamprosate* 2.アゴメラチン agomelatine
3.アルプラゾラム alprazolam*
4.アミスルプリド amisulpride
5.アミトリプチリン amitriptyline*
6.アモキサピン amoxapine*
7.アンフェタミン(d) amphetamine(d)
8.アンフェタミン(d,l) amphetamine(d,l)
9.アリピプラゾール aripiprazole*
10.アルモダフィニル armodafinil
11.アセナピン asenapine
12.アトモキセチン atomoxetine*
13.ベンズトロピン benztropine
14.ブロナンセリン blonanserin*
15.ブプレノルフィン buprenorphine*
16.ブプロピオン bupropion
17.ブスピロン buspirone
18.カプリリデン caprylidene
19.カルバマゼピン carbamazepine*
20.クロルジアゼポキシド chlordiazepoxide*
21.クロルプロマジン chlorpromazine*
22.シタロプラム citalopram
23.クロミプラミン clomipramine*
24.クロナゼパム clonazepam*
25.クロニジン clonidine*
26.クロラゼプ酸 clorazepate*
27.クロザピン clozapine*
28.シアメマジン cyamemazine
29.デシプラミン desipramine
30.デスベンラファキシン desvenlafaxine
31.デキストロメトルファン dextromethorphan*
32.ジアゼパム diazepam*
33.ジフェンヒドラミン diphenhydramine*
34.ジスルフィラム disulfiram*
35.ドネペジル donepezil*
36.ドチエピン dothiepin(わが国の呼称 ドスレピン dosulepin)*
37.ドキセピン doxepin
38.デュロキセチン duloxetine*
39.エスシタロプラム escitalopram*
40.エスタゾラム estazolam*
41.エスゾピクロン eszopiclone*
42.フルマゼニル flumazenil*
43.フルニトラゼパム flunitrazepam*
44.フルオキセチン fluoxetine
45.フルペンチキソール flupenthixol
46.フルフェナジン fluphenazine*
47.フルラゼパム flurazepam*
48.フルボキサミン fluvoxamine*
49.ガバペンチン gabapentin*
50.ガランタミン galantamine*
51.グアンファシン guanfacine
52.ハロペリドール haloperidol*
53.ヒドロキシジン hydroxyzine*
54.イロペリドン iloperidone
55.イミプラミン imipramine*
56.イソカルボキサジド isocarboxazid
57.ケタミン ketamine*
58.ラモトリギン lamotrigine*
59.レベチラセタム levetiracetam*
60.レボミルナシプラン levomilnacipran
61.リスデクスアンフェタミン lisdexamfetamine
62.リチウム lithium*
63.ロフェプラミン lofepramine*
64.ロフラゼプ酸 loflazepate*
65.ロラゼパム lorazepam*
66.ロルカセリン lorcaserin
67.ロキサピン loxapine
68.ルラシドン lurasidone
69.マプロチリン maprotiline*
70.メマンチン memantine*
71.メソリダジン mesoridazine
72.L-メチル葉酸 methylforate (L)
73.メチルフェニデート(d) methylphenidate (d)
74.メチルフェニデート(d,l) methylphenidate (d,l)*
75.ミアンセリン mianserin*
76.ミダゾラム midazolam*
77.ミルナシプラン milnacipran*
78.ミルタザピン mirtazapine*
79.モクロベミド moclobemide
80.モダフィニル modafinil*
81.モリンドン molindone
82.ナルメフェン nalmefene
83.ナルトレキソン naltrexone
84.ネファゾドン nefazodone
85.ノルトリプチリン nortriptyline*
86.オランザピン olanzapine*
87.オキサゼパム oxazepam
88.オクスカルバゼピン oxcarbazepine
89.パリペリドン paliperidone*
90.パロキセチン paroxetine*
91.ペロスピロン perospirone*
92.ペルフェナジン perphenazine*
93.フェネルジン phenelzine
94.フェンテルミン-トピラマート phentermine-topiramate
95.ピモジド pimozide*
96.ピポチアジン pipothiazine
97.プラゾシン prazosin*
98.プレガバリン pregabalin*
99.プロプラノロール propranolol*
100.プロトリプチリン protriptyline
101.クアゼパム quazepam*
102.クエチアピン quetiapine*
103.ラメルテオン ramelteon*
104.レボキセチン reboxetine
105.リスペリドン risperidone*
106.リバスチグミン rivastigmine*
107.セレギリン selegiline*
108.セルチンドール sertindole
109.セルトラリン sertraline*
110.ナトリウム・オキシベート sodium oxybate
111.スルピリド sulpiride*
112.テマゼパム temazepam
113.チオリダジン thioridazine
114.チオチキセン thiothixene
115.チアガビン tiagabine
116.チアネプチン tianeptine
117.トピラマート topiramate*
118.トラニルシプロミン tranylcypromine
119.トラゾドン trazodone*
120.トリアゾラム triazolam*
121.トリフロペラジン trifluoperazine
122.トリヘキシフェニジル trihexyphenidyl*
123.トリヨードサイロニン triiodothyronine
124.トリミプラミン trimipramine*
125.バルプロ酸 valproate*
126.バレニクリン varenicline*
127.ベンラファキシン venlafaxine*
128.ビラゾドン vilazodone
129.ボルチオキセチン vortioxetine
130.ザレプロン zaleplon
131.ジプラシドン ziprasidone
132.ゾルピデム zolpidem*
133.ゾニサミド zonisamide*
134.ゾピクロン zopiclone*
135.ゾテピン zotepine*
136.ズクロペンチキソール zuclopenthixol
略語
FDA による妊娠中使用の評価基準
わが国の薬品名索引
使用法索引
分類別索引
*のついたものは,日本で発売されているもの( 2016年2月現在)
ストールの「精神科治療薬の考え方と使い方」改訂第3 版の翻訳をお届けする.原書の初版は2005 年に出版され,この時には紹介されている薬物はちょうど100 余りであった.その後,原書では4 回の改訂を重ねている.翻訳は1 版ずつ飛ばしていったので,今回の改訂3 版が,2014 年5 月に出版された原著の最新の第5 版に相当する.第5 版では米国で新たに承認された精神科治療薬が加わっただけでなく,パーキンソン病の治療薬,あるいは精神科薬物療法の周辺で補助的ないし例外的に用いられる薬物も加わり,結局総数で136の薬物が紹介されている.
米国ではすでに抗精神病薬として“新しい”第2 世代(非定型)ともいうべき,アセナピン,イロペリドン,ルラシドンなどが2009 年以降に承認されている.残念ながら2015 年に承認された新しいドーパミン部分アゴニストであるbrexpiprazole やcariprazine は本書では未掲載である.抗うつ薬としては,ボルチオキセチンやビラゾドンなどが米国では発売済みである.2015 年にはわが国でも,欧米ですでに発売されていたベンラファキシンが導入された.本書ではいくつかの新規抗てんかん薬も追加されている.これら新しい薬物のなかには,現在わが国でも治験が進行中とのことで,今後わが国でも遅れて発
売されることになるであろう.その前の予習としても本書が役立つに違いない.
この数年間,精神科薬物療法の分野では,体重増加,高血糖や高脂血症などの代謝系の副作用が,抗精神病薬だけでなく抗うつ薬でも指摘されるようになった.それだけでなく,精神科治療薬による高齢者での死亡率の逆説的な増加,抗うつ薬における若年者への自殺惹起の危険性など,副作用についてはますます注意が向けられることになった.それとともに,初期投与からどのように増量していくか,途中のモニタリングをどうするか,また無効なときの薬物の置換法などの重要な使用上の問題点が浮上してきた.ストールはこの改訂版で,以上の点に対して多くの訂正や加筆を慎重に行っている.そのためもあるのか,ストールは改訂するたびに記述量が増えていき,今回も20%以上のページ数の増加となった.
翻訳にあたって訳者からいくつか断らなければならないことがある.1 つは病名の件である.最近DSM-5 が出版され,精神神経学会で公式の訳語が決められた.しかし,本書ではその薬物が承認されたときの病名が適応症として用いられている(そのためわが国では聞き慣れない病名となっていることもある).これをDSM-5 の訳語とすると混乱しそうなので,あえてDSM-IV-TR時代の訳語に準じている.もう一つはseizure の訳である.てんかん発作を意味しているのであるが,「発作」と直訳すると,てんかんによる発作以外も含まれてしまうし,また必ずしも「けいれん発作」でもない.したがって,本書ではてんかん性発作とした.また本文中に,「じっと待つ」という訳語が3 度も繰り返していることに違和感を持つ読者がいられるかもしれない.これは原著の“wait”の訳で,実際3 回繰り返されているのである.おそらく,「とにかくじっと待ちなさい」という意味のストール一流のジョークなのであろう(アメリカンジョークで日本人には伝わりにくいのかもしれないが).
なお,今回の改訂版の翻訳に当たっては,メディカル・サイエンス・インターナショナル社の藤堂保行さんに再びたいへんにお世話になった.彼の協力なしには,これほど早く翻訳することはできなかったはずである.ここに感謝いたします.
2016 年2 月
仙波 純一