内科ポケットレファランス 第2版

ジェネラリスト&スペシャリスト御用達
史上最強の備忘録
世界的に名高いマサチューセッツ総合病院(MGH)の、蓄積された経験を集約したベストセラーレファランス、待望の日本語改訂版。 「コンサルテーション」の章が追加され、全面的にアップデート。内容の充実は図りつつも、増頁は抑え携帯性を追求した備忘録としての機能を堅持。教科書『ハリソン内科学』で勉強し、実地書『ワシントンマニュアル』で知識を整理、そして現場では本書をさっと活用。研修医をはじめ内科診療に関わる医師にとって価値ある書。
¥4,400 税込
著者
日本語版監修:福井次矢 聖路加国際病院院長
ISBN
978-4-89592-836-6
判型/ページ数/図・写真
B6変 頁292 図99
刊行年月
2016/8/31
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1.循環器
2.呼吸器
3.消化器
4.腎臓
5.血液・腫瘍
6.感染症
7.内分泌
8.膠原病・リウマチ
9.神経
10.コンサルテーション
11.付録

日本語版監修者のことば

 本書を手に取った瞬間,私は,大学卒業直後の聖路加国際病院での4年間(1976~80年),ボストンのCambridge Hospitalでの3年間(1981~84年)をまざまざと思いだした。それぞれの病院で内科研修医・医員,あるいはクリニカルフェローとして,まさに臨床にまみれていた頃,本書とほぼ同様のメモを自前で作り,胸ポケットに入る小さなファイルに携帯していたからである。当時,米国のレジデントやクリニカルフェローは皆,独自に,様々な疾患の診断基準や治療上の注意事項について,縮小コピーを貼り付けたり手書きのメモを書きつけたりした小さな手帳を持ち歩いていたものである。
 本書は,病棟や救急外来で研修する若い医師のために編まれたレファランス(備忘録)である。30年以上も前にわれわれが臨床現場で必要としていた情報の何倍もの情報が,見事な簡潔さで,しかも探しやすいフォーマットにまとめられている。日々の診療の中で,文献などの最新情報,経験した患者の情報などのメモを付け加えてゆけば,自分だけの,世界にただ1冊の貴重なレファランスになることであろう。
 多くの研修医や専門研修医(専門医資格修得のための研修を行っている医師)が本書を携帯し,本書に要約されたエビデンスに自分自身の経験を加味し続けることで,質の高い医療の提供と,医師としての成長を記録されるよう切望する。

福井 次矢
聖路加国際病院 院長




序文

両親MattとLee Sabatine,その名を継ぐ孫のMatteoとNatalie,そして妻Jenniferに愛をこめて。

 レジデント,フェロー,そして指導医によるこの『内科ポケットレファランス(Pocket Medicine)』は,内科入院患者で頻度の高い問題への初期対応と患者管理について,内科医に必須の情報を可能な限り要約して提供することを目的としている。
 これまでの版への絶賛を得て,我々は内科臨床医にとっての重要な需要の一部を満たすことができたと感じた。この第5版では,以下のような大幅な改訂を行った。まず,どの項目も最新の内容に改訂し,さらに新しい項目を追加した(アナフィラキシーの治療,入院患者の栄養問題へのアプローチ,化学療法の副作用,帰国後に発熱した旅行者の精密検査)。画像の章の顕微鏡写真もいくつか追加した。また,コンサルテーションに関する章を新しく加えた。よくある症状の鑑別診断を行って評価を開始するうえで,内科以外の専門診療科から助言を得ることは有益である。これまでどおり,質の高い最新の総説と重要な研究は,印刷にかかる直前のものまでフォローして取り入れてある。よりいっそうの改善のために,どのような提案も我々は大歓迎である。
 言うまでもなく,内科学が扱う領域は,どれほど大部の教科書であってもまとめきれないほど広大である。本書の多くの項目のそれぞれについて,長大な論文が書かれてきている。本書は読者がより確実な情報源を参照する時間をもてる前の段階で,診断と患者管理の出発点を示すものにすぎない。記載された推奨はもちろん可能な限りエビデンスに基づいているが,医学とは科学(サイエンス)であり,かつ技術(アート)でもある。どのような状況でも常に臨床所見を重視した判断をしなければならない。
 Massachusetts General Hospital(MGH)の病棟担当医,フェロー,指導医のサポートに感謝している。博識で,ひたむきかつ情熱的なチームと一緒に働けるのは名誉なことであると思っている。同時に,私にとってこれまでで最高の経験の1つであるMGHチーフレジデント時代のことをいつも思い出すのである。優れたクリニカルメンターたち,Hasan Bazari,Larry Friedman,Nesli Basgoz,Mort Swartz,Eric Isselbacher,Bill Dec,Mike Fifer,Roman DeSanctis,故Charlie McCabe,故Peter Yurchakに感謝したい。
 TIMI Study Group Chairman's Officeの2人の協力なしに,第5版を発行することは不可能であった。アカデミックコーディネーターのMelinda Cuerdaは,今回の改訂作業の最初から最後まであらゆる段階で,細部まで目配りをして各頁が最高のものになるよう努めてくれた。Chairman's Officeを巧みに管理してくれている秘書のPamela Melhornは,臨床,研究,教育それぞれの込み入った業務を驚異的に調整してくれた。
 最後に,いつも励ましと愛情を注いでくれる両親,そして妻のJennifer Tsengに特に感謝したい。彼女は外科医であるが,私にとって最も親しいアドバイザーであり,親友であり,生涯の伴侶でもある。
 険しくもやりがいのある内科臨床の道で,本書が読者の役に立つことを願っている。

Marc S. Sabatine, MD, MPH




原著初版刊行によせて

 このたび『内科ポケットリファレンス(Pocket Medicine)』を紹介する機会を得て,私はこれ以上なく興奮している。情報が氾濫しているこの時代において,「なぜ,あえてまた病棟マニュアルなのか?」と理屈っぽく問われる人もいるだろう。しかし,大量の情報が何冊もの教科書からすぐに得られようと,それがコンピューターからワンクリックで検索できようとも,それらは,我々のような多忙な病棟担当医が欲しがっている鑑別診断や治療の記載が欠けているのが常である。
 本書の執筆は,病棟担当医と数多くの専門診療科指導医による,まさに共同事業である。このコラボレーションは,病棟担当医が頻繁に遭遇する内科上の問題点に対して,考えに考え抜かれた最初のアプローチを素早く提供するために生まれた。病棟ラウンドで指導医が病棟担当医によく投げかけてくる質問や,患者と医師の最初の出会いから始まる長い長い時間のことを想定したうえで,診断に到達する重要なプロセスと初期治療が記載されている。各アプローチは,EBM型討論を促進させ,患者のワークアップに即結するものである。この実によくまとめられたレファランスによって,どの病棟担当医も,時代に即した形で患者を適切に評価し,診断を裏付けるエビデンスについて考えるよう刺激され,治療介入に見合うだけの成果が得られるはずである。本書が,医学教育と患者ケアにとって新たな選択肢として加えられる価値があることは明らかであろう。

Marc S. Sabatine, MD, MPH
Physician-in-Chief, Massachusetts General Hospital
Jackson Professor of Clinical Medicine, Harvard Medical School

2019-08-22

【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。

6-1 肺炎 ■診断検査 6つ目の中黒の項 4行目
(誤)インフルエンザ菌:尿中抗原
(正)肺炎球菌:尿中抗原

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