精神診療プラチナマニュアル

「感染症」に続く“プラマニュ”が誕生!
専門・非専門問わず、現場で役立つエッセンス
精神診療に必要かつ不可欠な内容をハンディサイズに収載。臨床における迷いを払拭するコンパクトマニュアル。よく遭遇する疾患に関する記述を充実させレアな疾患の記述は抑えるなどし、「本当に必要なものに絞る」ことを徹底。カルテ記載時に参照できる「アセスメント」「プラン」などの囲みや具体的な薬物の処方例も掲載。精神科後期研修医はもちろん、他科の医師、初期研修医、看護師、薬剤師、さらには公認心理師など、幅広い職種にお薦め。

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『精神診療プラチナマニュアル』電子版

¥2,200 税込
著:松崎朝樹 筑波大学附属病院精神神経科診療講師
ISBN
978-4-8157-0115-4
判型/ページ数/図・写真
三五変型 頁240 図15
刊行年月
2018/3/28
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精神診療が対象とする疾患・症状と治療薬

第1章 疾患・症状別の診断と治療各論
■落ち込む,またはハイになる 「気分障害」
◎概要
◎気分障害の診断
◎うつ病/大うつ病性障害の診断
◎うつ病/大うつ病性障害の治療
◎副作用について
◎うつ病に伴う不安と薬物治療
◎三環系(または四環系)抗うつ薬への変更
◎少量の非定型抗精神病薬の補助療法
◎少量の炭酸リチウムの補助療法
◎レボチロキシン(甲状腺末)の補助療法
◎電気けいれん療法
◎うつ病が十分に改善したら
◎うつ病の維持期
◎再発を繰り返すうつ病
◎精神病性の気分障害(妄想性うつ病など)
◎双極性うつ病の疑い
◎持続性抑うつ障害(気分変調症)
◎双極性障害の診断
◎双極性障害の治療
◎躁状態の治療
◎鎮静について
◎双極性障害の抑うつ状態の治療
◎双極性障害の維持期
◎急速交代型の双極性障害
◎混合性の特徴を伴ううつ病/双極性障害
◎気分循環性障害
◎他の特定される双極性障害および関連障害
◎気分障害につけられる特定用語
◎自傷や過量服薬

■幻覚と妄想といえば「統合失調症」
◎概要
◎統合失調症
◎妄想性障害
◎統合失調感情障害
◎統合失調症と鑑別すべき疾患
◎病的多飲水,水中毒
◎緊張病(カタトニア)

■抗精神病薬使用中の錐体外路症状
◎概要
◎パーキンソニズム
◎アカシジア
◎ジスキネジア
◎ジストニア
◎悪性症候群

■強い不安やパニックが生じる「不安症」
◎概要
◎パニック発作
◎パニック症/パニック障害
◎広場恐怖症
◎全般不安症/全般性不安障害
◎社交不安症/社交不安障害
◎限局性恐怖症
◎分離不安症/分離不安障害
◎選択的緘黙
◎不安症/不安障害の薬物治療:共通事項

■〇〇せずにはいられない「強迫症」
◎概要
◎強迫症/強迫性障害
◎醜形恐怖症/身体醜形障害
◎ためこみ症
◎抜毛症
◎皮膚むしり症

■身体の症状が気になって仕方ない「身体症状症および関連症群」
◎概要
◎身体症状症
◎病気不安症
◎変換症/転換性障害
◎作為症/虚偽性障害
◎他の医学的疾患に影響する心理的要因

■多重人格や記憶喪失が生じる「解離症」
◎概要
◎解離性同一性症
◎解離性健忘
◎離人感/現実感消失症

■強いストレスで生じる「ストレス性障害」
◎概要
◎心的外傷後ストレス障害(PTSD)
◎急性ストレス障害
◎適応障害

■拒食したり過食したり「摂食障害」
◎概要
◎神経性やせ症/神経性無食欲症
◎軽度・中等度の神経性やせ症
◎重度・最重度の神経性やせ症での入院
◎神経性過食症/神経性大食症
◎過食性障害
◎回避・制限性食物摂取症

■アルコール使用障害(アルコール依存症)
◎概要
◎アルコール使用障害
◎アルコール離脱
◎ウェルニッケ・コルサコフ症候群

■眠れない「睡眠障害」
◎概要
◎睡眠欲求の過剰
◎不眠症
◎ベンゾジアゼピン系薬を続けている人
◎睡眠薬を飲んでも不眠を訴える人
◎入院患者の不眠の訴え
◎レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)
◎周期性四肢運動障害
◎睡眠時無呼吸症候群
◎ナルコレプシー
◎レム睡眠行動障害
◎概日リズム睡眠─覚醒障害
◎睡眠薬

■入院中に起こる意識の障害「せん妄」
◎概要
◎せん妄

■人格的な偏り「パーソナリティ障害(人格障害)」
◎概要
◎境界性パーソナリティ障害

■社会性の欠如や落ち着きのなさ「発達障害」
◎概要
◎自閉スペクトラム症
◎社会的コミュニケーション症
◎注意欠如・多動症(ADHD)
◎限局性学習症

■物忘れなどの「認知症」
◎概要
◎Treatable Dementia
◎アルツハイマー型認知症
◎レビー小体型認知症
◎血管性認知症
◎前頭側頭型認知症
◎正常圧水頭症
◎認知症の不眠
◎BPSDについて

第2章  精神科診療に必要なミニマムエッセンス
■精神保健福祉法
◎任意入院
◎医療保護入院
◎措置入院
◎応急入院
◎処遇の指示
◎隔離
◎身体的拘束

■自動車の運転と向精神薬

第3章 向精神薬
■抗うつ薬
◎概要
◎SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
エスシタロプラム/セルトラリン/パロキセチン/フルボキサミン
◎SNRI(セロトニン・ノルアドレ ナリン再取り込み阻害薬)
デュロキセチン/ベンラファキシン/ミルナシプラン
◎NaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)
ミルタザピン
◎三環系
アミトリプチリン/アモキサピン/イミプラミン/クロミプラミン/トリミプラミン/ノルトリプチリン
◎四環系
ミアンセリン/セチプチリン/マプロチリン
◎その他
スルピリド/トラゾドン

■気分安定薬
◎概要
◎炭酸リチウム
◎バルプロ酸ナトリウム
◎カルバマゼピン
◎ラモトリギン

■抗精神病薬
◎概要
◎非定型抗精神病薬
リスペリドン/パリペリドン/アリピプラゾール/ブレクスピプラゾール/クエチアピン/オランザピン/アセナピン/ペロスピロン/ブロナンセリン/クロザピン
◎定型抗精神病薬
ブチロフェノン系抗精神病薬
ハロペリドール/ブロムペリドール/ピパンペロン/スピペロン/チミペロン/ ピモジド
フェノチアジン系抗精神病薬
クロルプロマジン/レボメプロマジン/プロペリシアジン/ペルフェナジン/ プロクロルペラジン
ベンザミド系抗精神病薬
スルピリド/スルトプリド/チアプリド/ネモナプリド
その他
ゾテピン/オキシペルチン/クロカプラミン/モサプラミン

■抗不安薬
◎概要
◎ベンゾジアゼピンやその類似物
アルプラゾラム/エチゾラム/オキサゾラム/クロキサゾラム/クロチアゼパム /クロルジアゼポキシド/ジアゼパム/トフィソパム/フルジアゼパム/フルタゾラム/フルトプラゼパム/ブロマゼパム/メキサゾラム/メダゼパム/ロフラゼプ酸エチル/ロラゼパム
◎ベンゾジアゼピンやその類似物以外の薬
ヒドロキシジン/タンドスピロン/抑肝散

■睡眠薬
◎概要
◎ベンゾジアゼピンやその類似物
エスゾピクロン/エスタゾラム/エチゾラム/クアゼパム/ゾピクロン/ゾルピデム/トリアゾラム/ニトラゼパム/フルニトラゼパム/フルラゼパム/ブロチゾラム/リルマザホン/ロルメタゼパム
◎ベンゾジアゼピン(やその類似物)以外の薬
ラメルテオン/スボレキサント/プロメタジン/トラゾドン/フェノバルビタール

■中枢神経刺激薬
◎概要
メチルフェニデート/アトモキセチン/グアンファシン

■抗認知症薬
◎概要
◎アセチルコリンエステラーゼ阻害薬
ドネペジル/ガランタミン/リバスチグミン
◎NMDA型グルタミン酸受容体拮抗薬
メマンチン

■抗パーキンソン病薬
◎概要
◎抗コリン薬
ビペリデン/トリヘキシフェニジル/プロメタジン
◎ドパミン作動薬
ブロモクリプチン/プラミペキソール

■電気けいれん療法

■心理検査
◎知能検査
◎認知症スクリーニング
◎性格検査
◎発達障害スクリーニング
◎抑うつ状態の把握
◎気分障害の把握
◎その他の身体/精神状態の把握
◎投影法

 「精神科は分かりにくい」と耳にすることがあるが,はたしてそれは本当だろうか。本書,『精神診療プラチナマニュアル』は,さまざまな精神障害に対して精神科で行われている診断や治療を,簡潔かつ具体的に書き上げることに努めたものである。それでもまだ分かりづらい点が残っているようであれば筆者の力不足ということになるが,この本を手にした読者に「ああ,そういうことか」と少しでも何かを分かりやすく伝えられたとすれば幸いである。
 もちろん,分かりやすさだけでなく,臨床の現場で必要とされる十分な内容を盛り込んだつもりであり,個人的な経験に頼った記載を控え,各種ガイドラインや論文,専門書などに基づく,より正しい情報の記載を心がけた。
 本書は『感染症プラチナマニュアル』に続いて企画されたものである。『感染症プラチナマニュアル』の内容は臨床を強く意識したものであり,ポケットに(それも胸ポケットに!)収まるそのサイズにもその姿勢が強く打ち出されており,本書の趣旨と完全に合致したものであった。この『精神診療プラチナマニュアル』も,すべては臨床に活かしてもらうことを念頭に書きあげた。
 読者として広い対象を想定した。筆者や編集者が,精神科医,精神科以外の医師,看護師,薬剤師,初期研修医,医学生にインタビューを重ねてきた。執筆途中のものを病棟で研修生にも活用してもらい,その有用性を確かめつつ書き進めてきた。まず,精神科をまったく専門にしていない内科医などの医師が手にしても役立つよう,薬物治療の内容はできるだけ具体的なものにした。精神科を研修する初期研修医には,上級医の治療を理解し自らプランを立てられるよう,そして,そのまま書き写せばカルテが書けるような一文を散りばめ,研修期間に精神医学のエッセンスを習得できるものにした。精神科に関わるナース・PSWなどのコメディカル,臨床に関わる心理士には,病棟や外来で行われている治療の理解を助ける内容とした。医学生が手にすれば精神科実習で学べることも多いだろう。そして,精神科医が手にしても十分に価値ある内容を盛り込んだつもりである。
 筆者の意図が成功しているかは,まさに今,この本を手にしている皆様が臨床現場に本書を持ち込んだときに初めて分かることであろう。この一冊が,さまざまな職種の皆様がそれぞれの立場で精神医療をより良いものとする一助となることを,そして,それを通して精神障害に苦しむ数多くの患者が救われることを心から願っている。

2018年2月
松崎 朝樹

2018-09-05

【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。

P.212下段

 (誤)
風景構成法:紙,鉛筆と消しゴム,色鉛筆またはクレヨンを渡し,順に川,山,田園,道,家,樹,人,花,動物,石,そして「絵を完成させるのに足りないもの」を描くように指示する。



(正)
風景構成法:4つの辺を枠取りしたA4の紙とサインペンを渡し「今から私が言うものを,一つひとつ枠の中に描きこんで,全体がひとつの風景になるようにしてください」と教示し,順に川,山,田,道,家,木,人,花,動物,石を描かせ,最後に「足りないと思うもの,描き足したいものがあったら自由に描き足してください」と指示する。描き終えた後にクレヨンで彩色するよう指示する。


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