精神診療プラチナマニュアル Grande 第2版

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わかりにくい精神科を、さらにわかりやすく



精神診療に必要かつ不可欠な内容をハンディサイズに収載。臨床における迷いを払拭するコンパクトマニュアル。よく遭遇する疾患に関する記述を充実させレアな疾患の記述は抑えるなどし、「本当に必要なものに絞る」ことを徹底。改訂により新たに2つの章を追加し全体をアップデート、約30頁増。定価据え置き。拡大版(Grande)も同時発売。精神科後期研修医はもちろん、他科の医師、初期研修医、看護師、薬剤師、さらには公認心理師など、幅広い職種にお薦め。

¥3,850 税込
松﨑朝樹 筑波大学医学医療系臨床医学域精神神経科講師
ISBN
978-4-8157-0183-3
判型/ページ数/図・写真
A5変 頁272 図15
刊行年月
2020年3月
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精神診療が対象とする疾患・症状と治療薬
第1 章 疾患・症状別の診断と治療各論
■落ち込む,またはハイになる
「気分障害」
◎概要
◎気分障害の診断
◎うつ病/大うつ病性障害の診断
◎うつ病/大うつ病性障害の治療
◎副作用について
◎うつ病に伴う不安と薬物治療
◎三環系(または四環系)抗うつ薬への変更
◎少量の非定型抗精神病薬の補助療法
◎少量の炭酸リチウムの補助療法
◎レボチロキシン(甲状腺末)の補助療法
◎電気けいれん療法
◎睡眠時無呼吸症候群の併存
◎うつ病が十分に改善したら
◎うつ病の維持期
◎再発を繰り返すうつ病
◎精神病性の気分障害(妄想性うつ病など)
◎双極性うつ病の疑い
◎持続性抑うつ障害(気分変調症)
◎双極性障害の診断
◎双極性障害の治療
◎躁状態の治療
◎鎮静について
◎双極性障害の抑うつ状態の治療
◎双極性障害の維持期
◎急速交代型の双極性障害
◎混合性の特徴を伴ううつ病/双極性障害
◎不安症や強迫症が併存する双極性障害
◎気分循環性障害
◎他の特定される双極性障害および関連障害
◎気分障害につけられる特定用語
◎自傷や過量服薬
◎ステロイド使用中の精神症状
■幻覚と妄想といえば「統合失調症」
◎概要
◎統合失調症
◎妄想性障害
◎統合失調感情障害
◎統合失調症と鑑別すべき疾患
◎病的多飲水,水中毒
◎緊張病(カタトニア)
■抗精神病薬使用中の「錐体外路症状」
◎概要
◎パーキンソニズム
◎アカシジア
◎ジスキネジア
◎ジストニア
◎悪性症候群
■強い不安やパニックが生じる「不安症」
◎概要
◎パニック発作
◎パニック症/パニック障害
◎広場恐怖症
◎全般不安症/全般性不安障害
◎社交不安症/社交不安障害
◎限局性恐怖症
◎分離不安症/分離不安障害
◎選択的緘黙
◎双極性障害に併存する不安症
◎不安症/不安障害の薬物治療:共通事項
■〇〇せずにはいられない「強迫症」
◎概要
◎強迫症/強迫性障害
◎双極性障害に併存する強迫症
◎醜形恐怖症/身体醜形障害
◎ためこみ症
◎抜毛症
◎皮膚むしり症
■身体の症状が気になって仕方ない
「身体症状症および関連症群」
◎概要
◎身体症状症
◎病気不安症
◎変換症/転換性障害
◎作為症/虚偽性障害
◎他の医学的疾患に影響する心理的要因
■多重人格や記憶喪失が生じる「解離症」
◎概要
◎解離性同一症
◎解離性健忘
◎離人感/現実感消失症
◎イマジナリーコンパニオン
■強いストレスで生じる「ストレス性障害」
◎概要
◎心的外傷後ストレス障害(PTSD)
◎急性ストレス障害
◎適応障害
■拒食したり過食したり「摂食障害」
◎概要
◎神経性やせ症/神経性無食欲症
◎軽度・中等度の神経性やせ症
◎重度・最重度の神経性やせ症での入院
◎神経性過食症/神経性大食症
◎過食性障害
◎回避・制限性食物摂取症
■依存・嗜癖
◎概要
◎アルコール使用障害
◎アルコール離脱
◎ウェルニッケ・コルサコフ症候群
◎他の物質の使用障害(依存症)
◎ギャンブル障害
◎窃盗症
◎窃視障害/窃触障害
■眠れない「睡眠障害」
◎概要
◎睡眠欲求の過剰
◎不眠症
◎ベンゾジアゼピン系薬を続けている人
◎睡眠薬を飲んでも不眠を訴える人
◎入院患者の不眠の訴え
◎レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)
◎周期性四肢運動障害
◎睡眠時無呼吸症候群
◎ナルコレプシー
◎レム睡眠行動障害
◎概日リズム睡眠-覚醒障害
◎睡眠薬
■入院中に起こる意識の障害「せん妄」
◎概要
◎せん妄
■人格的な偏り「パーソナリティ障害(人格障害)」
◎概要
◎境界性パーソナリティ障害
■社会性の欠如や落ち着きのなさ「発達障害」
◎概要
◎自閉スペクトラム症
◎社会的コミュニケーション症
◎注意欠如・多動症(ADHD)
◎限局性学習症
■物忘れなどの「認知症」
◎概要
◎Treatable Dementia
◎アルツハイマー型認知症
◎レビー小体型認知症
◎血管性認知症
◎前頭側頭型認知症
◎正常圧水頭症
◎認知症の不眠
◎BPSD について
第2 章  精神科診療に必要なミニマムエッセンス
■精神保健福祉法
◎任意入院
◎医療保護入院
◎措置入院
◎応急入院
◎処遇の指示
◎隔離
◎身体的拘束
■自動車の運転と向精神薬
■妊産婦への向精神薬の使用
第3 章 向精神薬
■抗うつ薬
◎概要
◎SSR(I 選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
エスシタロプラム/セルトラリン/パロキセチン/フルボキサミン
◎SNR(I セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)
デュロキセチン/ベンラファキシン/ミルナシプラン
◎SSRI・SNRI 以外の新規抗うつ薬
ミルタザピン/ボルチオキセチン
◎三環系抗うつ薬
アミトリプチリン/アモキサピン/イミプラミン/クロミプラミン/トリミプラ
ミン/ノルトリプチリン
◎四環系抗うつ薬
ミアンセリン/セチプチリン/マプロチリン
◎その他
スルピリド/トラゾドン
■気分安定薬
◎概要
◎炭酸リチウム
◎バルプロ酸ナトリウム
◎カルバマゼピン
◎ラモトリギン
■抗精神病薬
◎概要
◎非定型抗精神病薬
アセナピン/アリピプラゾール/オランザピン/クエチアピン/クロザピン/パ
リペリドン/ブレクスピプラゾール/ブロナンセリン/ペロスピロン/リスペリ
ドン/ルラシドン
◎定型抗精神病薬
オキシペルチン/クロカプラミン/クロルプロマジン/スピペロン/スルトプリ
ド/スルピリド/ゾテピン/チアプリド/チミペロン/ネモナプリド/ハロペリ
ドール/ピパンペロン/ピモジド/プロクロルペラジン/プロペリシアジン/
ブロムペリドール/ペルフェナジン/モサプラミン/レボメプロマジン
■抗不安薬
◎概要
◎ベンゾジアゼピンやその類似物
アルプラゾラム/エチゾラム/オキサゾラム/クロキサゾラム/クロチアゼパム
/クロルジアゼポキシド/ジアゼパム/トフィソパム/フルジアゼパム/フルタ
ゾラム/フルトプラゼパム/ブロマゼパム/メキサゾラム/メダゼパム/ロフラ
ゼプ酸エチル/ロラゼパム
◎ベンゾジアゼピンやその類似物以外の薬
ヒドロキシジン/タンドスピロン/抑肝散
■睡眠薬
◎概要
◎ベンゾジアゼピンやその類似物
エスゾピクロン/エスタゾラム/エチゾラム/クアゼパム/ゾピクロン/ゾルピ
デム/トリアゾラム/ニトラゼパム/フルニトラゼパム/フルラゼパム/ブロチ
ゾラム/リルマザホン/ロルメタゼパム
◎ベンゾジアゼピンやその類似物以外の薬
ラメルテオン/スボレキサント/プロメタジン/トラゾドン/フェノバルビター

■中枢神経刺激薬
◎概要
メチルフェニデート/アトモキセチン/グアンファシン
■抗認知症薬
◎概要
◎アセチルコリンエステラーゼ
阻害薬
ドネペジル/ガランタミン/リバスチグミン
◎NMDA 型グルタミン酸受容体
拮抗薬
メマンチン
■抗パーキンソン病薬
◎概要
◎抗コリン薬
ビペリデン/トリヘキシフェニジル/プロメタジン
◎ドパミン作動薬
ブロモクリプチン/プラミペキソール
■アルコール依存症の治療薬
◎飲酒欲求を低減させる薬物
ナルメフェン/アカンプロサート
◎抗酒薬/嫌酒薬
シアナミド/ジスルフィラム
■電気けいれん療法
■心理検査
◎知能検査
◎認知症スクリーニング
◎性格検査
◎発達障害スクリーニング
◎気分障害の把握
◎抑うつ状態の把握
◎その他の身体/精神状態の把握
◎投影法
参考文献
索引

本書,『精神診療プラチナマニュアル』の第2版,この序文に目をとおそうとしている方は,初めてこの本に出合った人かもしれないし,すでにお持ちの初版に意義を感じて第2版を手にしている人かもしれない。いずれにせよ,このように本書を手にしていただけたことに感謝したい。
本書はさまざまな精神障害に対して精神科で行われている診断や治療を,簡潔かつ具体的に記載したものである。本書の初版は『感染症プラチナマニュアル』に続いて企画された。臨床を強く意識した『感染症プラチナマニュアル』の性格をそのままに,「わかりにくい」とされる精神科診療をわかりやすく,臨床に活かしてもらえることを念頭に執筆を行った。その目的を達成すべく,筆者と編集者が,さまざまな立場の医療関係者にインタビューをしてまわり,ニーズを確認して執筆にあたった。その結果,短期間で精神科の臨床を学ぼうという初期研修医から,長い経験をもち臨床にあたる精神科専門医や精神科後期研修医,さらには精神科に関わる看護師,薬剤師,臨床心理士・公認心理師,精神保健福祉士,精神医学を学ぶ医学生など,本当に幅広く多くの方に手に取っていただける本となった。「基本的なことしか書いてない」と評価される方もいたが,それも本書のコンパクトさと,わかりやすい記載に努めた結果が読者に与えた印象の1つであり,つまりは本書が目指すべきものを達成した証と受け止めている。実際にはわかりやすさだけでなく,精神科専門医でも臨床に役立つ多くの内容を本書は含んでおり,多くの医療関係者にとって臨床の現場で必要とされる十分な内容を盛り込むことに努めている。外来でよく診る気分障害や統合失調症などはもちろん,精神科専門医でもこれまで診る機会が少ないであろう解離性同一症,ギャンブルなどの行動嗜癖,抜毛症なども扱っており,臨床の中で必要が生じたときポケットにも入る本書が診療の助けとなるはずである。
本書の執筆にあたっては,個人的な経験に頼った記載を控え,各種ガイドラインや論文,専門書などに基づく,より正しい情報の記載を心がけている。さらに第2版では,この2年間で新しく登場した薬物を扱い,初版では十分に書けなかった精神障害についても記載を加えるとともに,初版にあった内容にも手を加え,内容のアップデートだけでなく,臨床でより有効に活かせる本となるよう努めた。
 また,前回はオリジナル(ポケット版)発刊後に頂戴した「文字が小さい」という読者の(少なくない)声を受けるかたちで“Grande”版の発刊が決まった。今回はポケット版と時を同じくして,文字のサイズも読みやすい“Grande”版を皆様にお届けできることを嬉しく思う。
この本の試みが成功したか否かは,まさに今,この本を手にしている皆様が臨床の場に本書を持ち込んだときに初めて分かることであろう。この一冊が,さまざまな職種の皆様がそれぞれの立場で精神医療をより良いものとする一助となることを,そして,それをとおして精神障害に苦しむ数多くの患者が救われることを心から願っている。

2020年2月
松崎 朝樹

際限なき医学欲を満たす、極上の教科書を召し上がれ。

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患者全体を見すえた内科診療のスタンダードを創る!季刊/年4回発行

脳科学の宇宙(せかい)を展望する。

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