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徹底分析シリーズ
誘発電位の原理とその麻酔管理
脳・脊髄あるいは末梢神経に侵襲が加わる可能性のある手術では,手術操作による神経障害を回避するために全身麻酔中に様々な神経機能モニタリングが行われる。モニタリングは麻酔科医が行う場合と術者側が行う場合とがあるが,いずれの場合も麻酔薬の薬物動態や麻酔薬の誘発電位に対する影響を熟知していなければモニタリングは成り立たない。また,特に障害を起こしやすい手術操作のポイントなど,手術術式に対する知識も不可欠であり,これらの意味で術者・モニタリング医・麻酔科医の間の良好なコミュニケーションがきわめて重要になる。
今回の徹底分析シリーズでは以上の点に特に配慮していただき,経験豊富な先生方にできるだけ具体的に記述していただいた。誘発電位初心者の先生にも役立つものと思う。
なお,SEP, SSEP, SCEP等の略語の使い方は現在でも統一されておらず,筆者間でも若干の食い違いが見られることにご注意いただきい。
馬場 洋