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CABGにおけるTEEの主な役割
LiSA 2004年8月号 TEEワークショップ:内科と外科の観点から
岡本浩嗣:CABGにおけるTEEの主な役割
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症例検討1 (図5)
Mid-anterior,anteroseptal の severe hypokinesis
下壁,後壁の動きに対して,前壁は動いているように見える。しかし,よく見ると壁の厚みはほとんど変化していない。前壁中隔もそうである。したがって,mid-anterior,anteroseptal の severe hypokinesis となる。
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症例検討2 (図8)
右心室ペーシングによる心室中隔の奇異性運動
心室中隔によるペーシングによる奇異性運動である。右心室ペーシングでは心室中隔は揺れているように見える。つまり,systole で張り出すのに揺れているように見えるので,奇異性運動という。両心室ペーシングを行うと,asynchrony が少しよくなり,先ほどの揺れ,すなわち,奇異性運動がなくなっていく。これらの所見を虚血と見間違うと大変なことになる。
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(図19) On pump CABGにおけるTEE活用法の一例
急性心筋梗塞で前壁中隔の動きが非常に悪く,下壁・後壁は比較的動いている。側壁もまず動いているという所見。
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