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徹底分析シリーズ
アミド型局所麻酔薬
アミド型局所麻酔薬は,臨床において最も汎用されている麻酔薬であり,利用者は麻酔科医にとどまらない。日本で用いられるアミド型局所麻酔薬の種類は固定していたが,ここ数年大きな変化があった。脊髄くも膜下麻酔用ブピバカインの導入であり,ロピバカインの導入である。ブピバカインは,脊髄くも膜下麻酔に使用されるアミド型局所麻酔薬の主役となり,ロピバカインも硬膜外麻酔や術後鎮痛に欠かせないものとなっている。さらに,現在レボブピバカインも臨床治験中であり,その臨床への導入が期待されている。
ロピバカイン,レボブピバカインが導入されるに至った背景は,R(+)体とS(-)体の混ざったラセミ体であったこれまでのアミド型局所vの五つの視点からアミド型局所麻酔薬を徹底分析する。
島根大学医学部 麻酔学講座 齋藤 洋司