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徹底分析シリーズ
GABA(その1)
GABAと聞けば,多くの人は中枢神経における抑制性神経伝達物質としての役割を考えるだろう。しかし,胎児期には興奮性神経伝達物質として働くこともあるし,グルタミン酸受容体との協働作用,グルタミン酸産生細胞やグリア細胞との相互作用をもつ。さらに,中枢神経系にかぎらず生体全体に分布するために,その生理的役割は複雑である。本特集は,GABAについての知見をできるだけわかりやすくまとめることを目指し,さまざまな角度からGABAを分析してみた。
今月号は,基礎編ではいわば入門編としてGABAの理解に不可欠な,「GABAの代謝」を取り上げる。また,臨床編ではGABABとペイン」,「GABAと精神疾患」を取り上げた。
東京医科大学 生理学第一講座 渡辺 賢