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症例検討:TEEを使いこなそう
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症例1 僧帽弁置換術の麻酔とTEE
動画1
中部食道四腔断面(ME 4 chamber)である。弁尖の肥厚・変形,可動性の低下を認める。右心系も軽度拡大している。
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動画2
中部食道右室流入流出路断面(ME RV inflow-outflow)において軽度~中等度の三尖弁逆流(矢印)を認める。三尖弁逆流の最高速度は2.4m/sであった。簡易ベルヌーイの式から右室収縮期圧圧RVSP(≒肺動脈圧)を推定することができ,この症例では33mHgだった。僧帽弁置換を行った後に,三尖弁逆流がどう変化したかチェックする。
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動画3
中部食道長軸断面(ME LAX)のcolor flow Doppler画像で,僧帽弁口に吸い込み血流が認められる。PISA法によるMVAは1.3cm2であった。
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動画4
拡張早期の中部食道四腔断面(ME 4 chamber)である。画面右側の弁葉が開放しないことがわかる。体外循環の流量が多いときには時折動かないことがあるが,全く動かない状態は異常である。
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動画5
Color flow dopplerではstuckしているディスク側には流入血流も認めない。
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動画6
2回目の人工心肺離脱時の画像である。中部食道僧帽弁交連断面(ME mitral commissural)で2枚の弁葉を描出することができる。1回目の離脱の時とは異なり,両方の弁葉が開放し,血流があることがわかる。
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動画7
修正大血管転位の三尖弁逆流に対して,二葉機械弁により三尖弁置換がなされた症例である。収縮期に図のように弁輪の内側に異常逆流を認め,開放位のstuckである。この症例も自己弁および弁下組織を温存しており,温存された弁下組織によってstuckが生じた。
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症例2 心室中隔欠損症術前評価におけるTEEの役割
動画1
VSD 膜様部周囲欠損のTEE画像。ME Four chamber viewで三尖弁中隔尖の直下にVSD jetが確認できる。特に若年者で右室圧が高い場合はjetの流速が遅いために見つけにくい場合がある。同時に三尖弁逆流が確認できれば右室圧の推定も可能である。
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動画2
筋性部欠損(流出部欠損型)は,ME RV inflow outflow viewを用いて診断を行う。VSD jetが肺動脈弁とやや距離を置いて確認できる。肺動脈弁とVSD jetの間には実際には筋性組織が介在しているため,やや輝度の高い肥厚した構造物として筋性組織が確認できる。ただし,欠損孔が肺動脈弁に非常に近いに筋性部欠損(流出部欠損型)に関しては介在する筋性組織が薄い場合は結合組織のようにも見えて両大血管下欠損との鑑別が困難となる。このviewを用いてVSD jetより右室-左室間の圧較差の推定ができる。
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動画3
術前は筋性部欠損(流出部欠損型)の診断であったが,ME RV inflow outflow view で三尖弁直下にVSD jetが観察できる。このためVSD 膜様部周囲欠損と診断が変更された。
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