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症例検討
産科救急の麻酔
今号の徹底分析では,産科麻酔領域での最近の議論を紹介したが,臨床現場では原理原則では片付けられない状況にしばしば遭遇する。そのような状況で求められるのは,原理原則を十分に理解したうえでの臨機応変な対応である。特に産科救急の現場では,さまざまな状況に応じて機敏な対応が求められることが多いが,そのような状況で情報を整理し,最善の答えを見いだしていくことが産科麻酔の醍醐味である。
本症例検討では,産科麻酔の最前線で働くエキスパートの方々に,産科救急での困難な状況での対応を論じていただいた。現場での経験にもとづいた臨場感のある解説を楽しんでいただきたい。
国立成育医療センター 手術・集中治療部
角倉 弘行