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 バトルオンセミナー

生体情報モニター

■司会の言葉

麻酔科学サマーセミナーの名物企画であるバトルオンセミナーでは,生体情報モニターを取り上げた。過去2回と同様に,演者の医師を営業担当者に見立てる,もしくは仕立てるという空前絶後の無礼講である。

セミナー会場の四隅に陣地を構えた代表的ベンダー4社は,自慢のアジテーターと医師演者という鉄壁の布陣である。本特集は,コメンテータがその鉄壁を貫くような容赦ない質問を浴びせるなか,和睦の使者たる司会者がマイクを片手に飛び回った抱腹絶倒の120分間の要約である。

同じモノを製造販売していても,あるいはそれ故にこそ,各ベンダーの担当者は互いによそよそしい。ところが凄絶な闘争を潜り抜けた後では,泡盛片手に波の音を聴きながら談笑にふける姿が随所で見られた。健全な競争が質の高い機器開発につながれば,本企画のデザイナー冥利に尽きる。

第8回 麻酔科学サマーセミナー代表世話人
東京都立神経病院 麻酔科・ICU 中山 英人