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 徹底分析シリーズ

カプノメータ2

   カプノメータは,いまや麻酔管理の必須モニタリングとなった。カプノグラフィから得られるデータを正しく解釈するためには,その原理や,異なるサンプリング方式の長所や短所について理解しておく必要がある。カプノグラフィから得られる情報は,単なる吸気中や呼気終末二酸化炭素分圧の測定に終わるものではない。気管チューブや二腔気管支チューブの位置確認,肺血流量や死腔率の推測,さらには人工呼吸器の換気量自動制御までと,応用範囲が広い。
   今回も,カプノグラフィの基礎と応用について徹底分析するとともに,さまざまな工夫を凝らした各社のカプノメータについて紹介する。

順天堂大学医学部 麻酔科学・ペインクリニック講座   稲田 英一