Hospitalist(ホスピタリスト)2014年3号

特集:消化管疾患
  • 入院患者がますます複雑多様化する現代において、最新の医学知識のみならず、心理面・社会面を含めた、幅広い知識とエビデンスに基づく全身管理を提供する必要がある。
  • そこで、病院医療の中心にあって、患者のベストなアウトカムへ向け、患者・家族・コメディカルをリードし、専門科をコンダクトしていく病棟ジェネラリスト=ホスピタリストが、今求められている。

  • 本誌では、患者を総合的に診るために、日常臨床でホスピタリストに求められる知識・能力、加えて専門科との真の協働を可能にすべく、そうした知識・能力の裏付けをも提示。

  • メインの特集では、疾患別にテーマを選び、診断のストラテジー、専門科へのコンサルトのタイミングなど、臨床の場での“ものの考え方”を具体的な症例も交えて解説。エビデンスに基づいた世界標準の医療を示し、豊富なリファレンスで幅広い知識を提供。

  • また、これらの知識・能力を、それぞれの地域における病院の果たす役割、状況にあわせて応用していく力、日本型ホスピタリストの真価となる“応用力”を培う。

  • 対象読者は、ホスピタリストを志す(後期)研修医をコアとし、総合内科・各科専門医をはじめ、これからの日本の医療を担い支えようとする医学生。




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¥5,060 税込
責任編集: 篠浦 丞 沖縄県病院事業局 県立中部病院兼県立病院課 山口 裕 沖縄県立中部病院 救急科 石山 貴章 St. Mary's Health Center, Department of Hospital Medicine
ISBN
978-4-89592-939-4
刊行年月
2014/9/1
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はじめに 目指すべきは「患者の愁訴から出発する,バランスのとれた消化器病学」
  篠浦 丞 沖縄県病院事業局 県立中部病院兼県立病院課
1. “GI red flags”:器質的疾患を疑う愁訴リストを把握する
  山口 裕 沖縄県立中部病院 救急科
2. 上部消化管愁訴:愁訴の組み合わせから疾患・病態を鑑別する
  篠浦 丞
[コラム] 過敏性腸症候群(IBS):その病因とマネジメントとしてのステップアップアプローチ
  篠浦 丞
3. 慢性下痢,免疫不全者の下痢を中心に:性状からの鑑別,注意すべき免疫不全者の感染性下痢
  谷口 智宏 沖縄県立中部病院 感染症内科
  篠浦 丞
4. 腹痛:腹部臓器の解剖学的位置だけで鑑別を考えない
  座喜味 盛哉 沖縄県立中部病院 消化器内科
  石山 貴章 St. Mary’s Health Center, Department of Hospital Medicine
[コラム] 腹部エコー:CT前にまずプローブ:確実に評価すべき急性虫垂炎,急性胆炎,腸閉塞,尿管結石(水腎症)
  国崎 正造・窪田 忠夫 東京ベイ・浦安市川医療センター 外科
[コラム] 腹部CT:見逃してはいけない所見を系統立てた評価法で確実に押さえる
  山口 裕
5. 消化管出血:誰をいつ呼ぶか:思考過程を,内視鏡医,放射線科医,外科医と共有する
  山口 裕
6. 消化管腫瘍性疾患のスクリーニングとサーベイランス:重要なのは適切な資料を適切な方法で利用して方針を決定すること
  諸見里 拓宏 沖縄県立北部病院 総合内科/腎臓内科
[コラム] 消化管癌治療後の愁訴:経過年数もふまえた手術の影響を考慮する
  岸田 明博 東京ベイ・浦安市川医療センター 外科
7. 食道疾患:GERD,(逆流性)食道炎,食道潰瘍,Barrett食道 欧米のガイドラインを鵜呑みにしてはいけない!
  星野 慎一 沖縄県立北部病院 消化器内科
8. 胃・十二指腸潰瘍 原因の90%以上はNSAIDsとH. pylori感染
  山田 徹 東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科/消化器内科
[コラム] 消化管疾患で使用する薬物:prokineticsのエビデンス
  宮﨑 岳大 飯塚病院 総合診療科
[コラム] 生検結果の解釈:病理医の立場から特に悪性を疑う病変について
  金城 貴夫 琉球大学医学部 生体検査学講座 形態病理学
9. 小腸,大腸疾患:腸管や血管の閉塞・塞栓
 ①腸閉塞,ヘルニア
   西田 和広・窪田 忠夫 東京ベイ・浦安市川医療センター 外科
 ②血管原性疾患:身体所見と乖離した強い腹痛へのアプローチ
   坂本 貴志・窪田 忠夫 東京ベイ・浦安市川医療センター 外科
10. 小腸,大腸疾患:炎症性腸疾患疾患の背景を理解し治療ストラテジーを考える
  金城 徹 琉球大学医学部附属病院 光学医療診療部
  岸本 一人 琉球大学医学部 第一内科
  外間 昭 琉球大学医学部附属病院 光学医療診療部
  金城 福則 浦添総合病院 消化器病センター
11. 小腸,大腸疾患:憩室関連疾患憩室出血と憩室炎
  山口 裕
[コラム] イレウス管long intestinal tubeは意味があるのか?
  坂田 大三・窪田 忠夫 東京ベイ・浦安市川医療センター 外科
[コラム] いつから腸管を使うのか?早期経腸栄養開始のメリットとそのタイミング
  鈴木 孝幸 University of Utah School of Medicine, Division of Gastroenterology, Hepatology and Nutrition
付録

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