MRIの基本パワーテキスト 第4版 - 基礎理論から最新撮像法まで -

難解なMRIの撮像原理をやさしく,パワフルに解説する
大好評の定番テキスト,待望の第4版
難解なMRIの撮像原理を基礎理論から最新撮像法まで系統立てて丁寧に解説した定番テキスト、8年ぶりの改訂。 数式の使用は平易なものにとどめ、解説図を豊富に用い視覚的なわかりやすさを追求。実際のMR画像も多数収載。 新たに磁化率強調画像、エラストグラフィ、制限拡散画像などの最新の撮像技術、MRの安全性のパートが追加され、専門医模擬試験100問を収載。
¥7,150 税込
原著タイトル
MRI:The Basics, 4th Edition
訳:荒木 力 山梨大学名誉教授
ISBN
978-4-8157-0169-7
判型/ページ数/図・写真
B5 頁504 写真279 色図397
刊行年月
2019/09/25
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Part I MRIの基本概念
1章 予備知識としての数学
2章 MRIの基本原理
3章 RF波
4章 T1,T2,およびT2*
5章 TR,TE,組織コントラスト
6章 組織コントラスト:いくつかの臨床応用
7章 パルスシーケンス Part 1 飽和,部分飽和,反転回復
8章 パルスシーケンス Part 2 スピンエコー
9章 フーリエ(Fourier)変換
10章 画像構成 Part 1 スライス選択
11章 画像構成 Part 2 空間エンコード
12章 信号処理
13章 データ空間
14章 パルスシーケンス図
15章 撮像野(FOV)
16章 k空間…それは最後のフロンティア!
17章 撮像パラメータと画像の最適化
18章 MRIのアーチファクト

PartⅡ 高速撮像法
19章 高速スピンエコー法
20章 グラジエントエコー法 Part 1 基礎原理
21章 グラジエントエコー法 Part 2 高速撮像法
22章 エコープラナーイメージング(EPI)
23章 撮像技術
24章 パラレルイメージング
25章 組織抑制技術
26章 血流現象
27章 MR血管撮影
28章 心臓MRI
29章 脳のMRスペクトロスコピー
30章 高性能傾斜磁場
31章 MRIにおけるパルスシーケンスの多様な組合せ

Part III 最新撮像法
32章 磁化率強調画像
33章 MRエラストグラフィ
34章 緩和時間測定法(T1,T2,T2*)
35章 体動補正
36章 制限拡散スペクトル画像(RSI)

Part IV MRの安全性
37章 MRの安全性(一般事項)
38章 造影剤の安全性

Part V 専門医模擬試験
39章 100の質問と解答

付録A 章末問題解答
付録B MRI略語集
付録C 推薦書・文献
付録D 参考文献

訳者序文

MRIはなんて多様性に富んでいる技術なのだろう.いったい抽斗が幾つあるのだろう.大小さまざまな抽斗を備えているのは,MRIが多因子画像であることが大きな原因でしょう.これは単因子画像であるX線CTと比較すれば一目瞭然です.CTのコントラストは組織のX線減弱度に従い,これは電子密度にほぼ比例します.つまり,CT画像は基本的に組織の電子密度という単一のパラメータによって決まります.これに対してMRIには信号強度を左右する数多くのパラメータが存在します.
パラメータには撮像側が設定する外的パラメータ(TR,TEなど)と生体の様々な特徴である内的パラメータがありますが,ここで関心があるのはもちろん後者です.すなわち,プロトン密度,緩和時間(T1,T2,T2*,T1ρ),流速(v),磁化率(χ),拡散係数(D),化学シフト(σ),ずり弾性率(μ)などです.そもそも外的パラメータは内的パラメータを際立たせる(強調する)ための手段ですから.とはいえ,安全かつ適切な外的パラメータを考案,開発,実用することによって初めて,生体内に埋もれていた内的パラメータが日の目を見る(研究,臨床に役立つ)ことになるわけですから,ゆめゆめ疎かにはできません.というわけで,第4版には磁化率強調画像,エラストグラフィ,制限拡散画像などを扱ったPart III 最新撮像法とPart IV MRの安全性そして専門医模擬試験が加わりました.
ところで翻訳にあたって,最も悩ましいのがgradientという用語です.これは一般的には坂道などの程度を示す傾斜,勾配という意味ですが,MRIでは多くの場合,傾斜磁場の勾配を指しています.傾斜磁場(gradient magnetic field)は文字通り傾斜した(たとえば空間的に右側が強く,左側が弱い)磁場なので単位はT(テスラ:正しくは磁束密度の単位,通常はmT)です.これに対してgradientは,この傾斜磁場の勾配(傾斜)なので単位はmT/m(ミリテスラ毎メーター)です.つまり左右1mの間でどれだけ磁場強度の差があるかという数値です.したがって,gradientを磁場に変換するには距離を乗ずる必要があります.x方向のgradientをGxとすると,座標xにおける傾斜磁場(の強さ)はGxではなくGx・xになります.gradientを単に勾配や傾斜と訳しても専門用語らしくありません.磁場ではないので傾斜磁場とはいえませんし,同じ理由で傾斜磁場強度ともいえません(単位がTになってしまいます).磁場傾斜では傾斜磁場と紛らわしい,ということで磁場勾配があがるのですが,ここではできるだけ誤解されないようにという配慮から傾斜磁場の勾配です,という意味を強調して傾斜磁場勾配,くどいかなというときは磁場勾配にしました.

2019年8月
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荒木 力

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