総合内科病棟マニュアル 病棟業務の基礎(赤本)

ベストセラー「総合内科病棟マニュアル」が待望の改訂、2冊になって再登場!



・「病棟業務の基礎」編(赤本)と「疾患ごとの管理」編(青本)、補完し合う内容でさらに充実。

・赤本は病歴聴取や身体診察の仕方にはじまり、カルテや書類の記載方法、カンファレンスの進め方など医療従事者が知っておくべき基本知識やスキル、コンピテンシーを、入院から退院までの時系列を意識した構成で網羅。

・青本は疾病や病態の評価およびマネジメントについて、旧版の各論13パートを踏襲しつつ、大幅パワーアップ。

・赤本を横糸、青本を縦糸として、両方の知識を深め、織りなすことでバランスのとれた入院患者管理につながる。

・旧版同様、国内外のガイドラインや良質な文献から得られた知見を、日本の保険診療や臨床現場に即した形に落とし込む「日本化(Japanization)」を強く意識。

・2冊セットでさらに質の高い「スターターキット」として、医師はもちろん、看護師・薬剤師など幅広い職種に最適な実践書。



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【公認最速レビュー】赤本レビュー! 一部本編あり!総合内科病棟マニュアル



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¥4,840 税込
編集: 筒泉貴彦 愛仁会高槻病院総合内科/山田悠史 Brookdale Department of Geriatrics and Palliative Medicine, Icahn School of Medicine at Mount Sinai/小坂鎮太郎 練馬光が丘病院総合救急診療科 総合診療部門/聖マリアンナ医科大学救急医学
ISBN
978-4-8157-3019-2
判型/ページ数/図・写真
B6変 頁528 図40
刊行年月
2021年6月
数量
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Part1 入院時
1-1 病歴聴取
1-2 身体診察
1-3 初期加療
1-4 入院サマリー
1-5 指示簿の記載方法
1-6 入院中の予防
1-7 身体拘束
1-8 コードステータス
1-9 意思決定能力,および代理意思決定者の決め方

Part2 入院中
2-1 病棟での働き方
2-2 タイムマネジメント
2-3 日々のカルテ記載
2-4 手技・手技記録
2-5 サインアウト(申し送り)の記載,方法
2-6 コンサルテーション
2-7 多職種連携・多職種カンファレンス
2-8 患者中心性を意識した面接、説明
2-9 院内急変,Rapid Response System(RRS)
2-10 AMA(自主退院)
2-11 対応が困難な患者(Difficult patient)

Part3 入院診療(一般)
3-1 検査の出し方
3-2 酸塩基平衡異常
3-3 POCUS
3-4 診断学・診断エラーの防ぎ方
3-5 薬剤の評価・調整,ポリファーマシー対策
3-6 末梢輸液の考え方・使い方
3-7 入院患者の栄養療法
3-8 リフィーディング症候群
3-9 リハビリテーション
3-10 入院患者における血糖管理
3-11 非がん性疼痛の管理
3-12 入院中の便秘

Part4 入院診療(高齢者)
4-1 高齢者入院合併症の予防,対応
4-2 フレイル
4-3 高齢者総合的機能評価(CGA)
4-4 せん妄・不眠症
4-5 褥瘡
4-6 転倒

Part5 入院診療(特別な対応)
5-1 妊産婦,授乳婦への対応
5-2 非心臓手術における術前評価
5-3 漢方の活用方法と副作用
5-4 向精神薬
5-5 輸血学
5-6 悪性腫瘍総論
5-7 緩和医療
5-8 感染症に対する原則
5-9 耐性菌
5-10 ステロイド使用患者への対応(総論)
5-11 ステロイド使用患者への対応(各論)
5-12 免疫抑制薬・生物学的製剤使用中の患者が入院した時の対応
5-13 免疫抑制薬・生物学的製剤使用中の患者の発熱
5-14 免疫抑制薬・生物学的製剤使用中の患者のワクチン
5-15 膠原病関連疾患の自己抗体

Part6 退院前
6-1 退院前の患者教育に必要な予防医学の知識
6-2 アドバンス・ケア・プランニング(ACP)
6-3 退院前のTransition of care
6-4 退院前の患者教育と退院療養計画書
6-5 退院計画(退院先の決定)
6-6 診療情報提供書

Part7 コンピテンシー
7-1 教育的カンファレンスの運営とコツ
7-2 症例プレゼンテーション
7-3 EBM
7-4 医療事故
7-5 教育の仕方
7-6 Clinical questionの解決方法
7-7 医療アプリとウェブサイト
7-8 コミュニケーション
7-9 プロフェッショナリズム

Part8 保険と書類
8-1 医療保険・介護保険の種類と活用
8-2 病棟にかかわる医療制度概論
8-3 DPC
8-4 死亡診断書の書き方
8-5 特定疾患(指定難病)の一覧と申請の仕方
8-6 介護主治医意見書や診断書などの書き方

総合内科病棟マニュアル(NM)第1版が2017年に刊行されてから,はや数年が過ぎました。非常に多くの方にご活用いただいており,医療現場において本マニュアルが一定の役割を果たしていることを実感しています。
 一方で,第1版で扱った疾病や病態の評価およびマネジメントだけでは,日々の診療が完結することはないのも事実です。例えば,病歴聴取や身体診察の仕方,臨床推論,カルテや書類の記載方法,カンファレンスの進め方など,実に多くのことを我々医療従事者は熟知していなければならないと日々感じています。
 現在,これらの内容については,卒前教育を行う出身大学や卒後研修を担う各医療機関に任されているのが実情です。それ故,施設間で教育や文化に大きな差異が生じています。
 一方米国では,医師としての重要な適性として“Six Core Competencies”が提唱されています。そしてこれらの適性を成長させるための標準化された教育プログラムがあります。我が国においても施設や指導医の力量に依存しないバランスの良い教育を行うことができないか,そのための礎になるような書籍が必要ではないか,と考えたのが,第1 版の内容から新たに追加する形で,本書「病棟業務の基礎」編(赤本)の作成に至ったきっかけです。

本書は第1版同様,国内外のガイドラインや良質な文献から得られた知見を,日本の保険診療や臨床現場に即した形に落とし込む「日本化(Japanization)」を意識した実践書として編集しています。
 Part構成として,まず「入院時」「入院中」「退院前」と,日々の病棟業務における時間の流れを意識しています。病歴聴取や身体診察といった総論的な内容に加えて,「入院診療」では血糖管理や栄養療法など,全患者で検討される内容も扱っています。また「コンピテンシー」では,教科書や講義ではなかなか触れられることのない大切なテーマを取り上げています。最後に,多くの医師が苦手意識をもつ「保険と書類」についても,専門的知識をもつ執筆者の方々に解説いただいております。
 同様のコンセプトの類書はほとんど見当たらず,このように病棟業務を行ううえで必要な知識やスキルを網羅した本は,「史上初」といってもよいのではないかと考えています。とかく疾病や病態に意識が集中してしまいがちな医師にとっては新鮮な内容かもしれませんし,基礎力強化のためのスターターキットとしてもご活用いただけるものと思います。
 疾病や病態に関する知識が「縦糸」であるとすれば,本書で述べられている内容は疾病や病態に関係なく,日々の診療で必要とされる「横糸」であり,この両者が綺麗に織りなされてこそ,バランスのとれた診療となるのではないかと信じています。
 執筆には第1版同様,国内外でご活躍されている総合内科および各専門科の医師を迎えておりますが,それに加えて今回は看護師,診療看護師,ソーシャルワーカー,リハビリテーション専門職など各方面の方々にもご協力をお願いしました。チーム医療の必要性が高まる臨床現場にも即した書籍になったのではないかと考えております。

ご多忙のなか素晴らしい原稿をご執筆いただき,また真摯に議論に応じてくださった各執筆者の皆様,今回の制作においても多大なご尽力を賜りましたMEDSi編集部の山下隆久さんをはじめ,その他ご支援いただいた関係者の方々に厚く御礼申し上げます。読者の皆様の日々の診療に,本書をお役立ていただければ誠に幸いです。

NM2021編集:
筒泉 貴彦(愛仁会高槻病院総合内科)
山田 悠史(Brookdale Department of Geriatrics and Palliative Medicine, Icahn School of Medicine at Mount Sinai)
小坂 鎮太郎(練馬光が丘病院総合救急診療科総合診療部門/聖マリアンナ医科大学救急医学)


◉全体監修・編集
筒泉 貴彦 愛仁会高槻病院総合内科
山田 悠史 Brookdale Department of Geriatrics and Palliative Medicine, Icahn School of Medicine at Mount Sinai
小坂鎮太郎 練馬光が丘病院総合救急診療科総合診療部門/聖マリアンナ医科大学救急医学

◉監修協力
関口 健二 信州大学医学部附属病院/市立大町総合病院総合診療科
許  智栄 神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター
渡邉 秀明 東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻
北村 浩一 東京ベイ・浦安市川医療センター腎臓・内分泌・糖尿病内科
吉野 俊平 飯塚病院集中治療科・総合診療科
山田  徹 東京医科歯科大学医学部附属病院総合診療科
安部 涼平 国家公務員共済組合連合会立川病院内科
城下 郊平 慶應義塾大学医学部血液内科
片山 充哉 東京医療センター総合内科
鈴木 大介 藤田医科大学医学部感染症科
佐田 竜一 天理よろづ相談所病院総合内科
陶山 恭博 JR東京総合病院リウマチ・膠原病科

◉執筆者一覧(掲載順)
北野 夕佳 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院救命救急センター
Joel Branch 八尾徳洲総合病院臨床教育部
坂上 達也 東京北医療センター救急科
佐藤 直行 ハートライフ病院総合内科
本橋 健史 板橋中央総合病院総合診療内科
鳥居  旬 市立大町総合病院家庭医療科・緩和ケア科
向井 拓也 愛仁会高槻病院総合内科
小畑礼一郎 Pulmonary and Critical Care Medicine, Elmhurst Hospital Center
吉野かえで 東京ベイ・浦安市川医療センター腎臓・内分泌・糖尿病内科
髙橋 宏瑞 順天堂大学医学部総合診療科
丹羽諒太郎 高槻赤十字病院血液内科
橋本 忠幸 橋本市民病院総合内科
野木 真将 Hospitalist Program, The Queen's Medical Center
水木 真平 愛仁会明石医療センター総合内科
辻本 泰貴 愛仁会明石医療センター総合内科
柏木 秀行 飯塚病院連携医療・緩和ケア科
飯尾純一郎 済生会熊本病院救急総合診療センター
前田 徹朗 Division of Pulmonary and Critical Care Medicine, University of Rochester Medical Center
江原  淳 東京ベイ・浦安市川医療センター総合内科/呼吸器内科
矢吹  拓 国立病院機構栃木医療センター内科
宮内 隆政 服部医院内科/聖マリアンナ医科大学腎臓・高血圧内科
恒光 綾子 愛仁会高槻病院総合内科
山田  徹 東京医科歯科大学医学部附属病院総合診療科
綿貫  聡 東京都立多摩総合医療センター救急・総合診療センター
坂井 正弘 東京ベイ・浦安市川医療センター腎臓・内分泌・糖尿病内科
松本 朋弘 練馬光が丘病院総合救急診療科総合診療部門
伊藤 次郎 神戸市立医療センター中央市民病院麻酔科集中治療部
瀬尾龍太郎 神戸市立医療センター中央市民病院救命救急センター
木村  泰 練馬光が丘病院リハビリテーション室
高橋 勇貴 練馬光が丘病院リハビリテーション室
小比賀美香子 岡山大学病院総合内科・総合診療科
小杉 俊介 飯塚病院総合診療科
南里 大樹 長崎県五島中央病院内科
宮崎 岳大 山内診療所
河口謙二郎 千葉大学医学薬学府/千葉大学予防医学センター
林  恒存 慈愛会かごしまオハナクリニック
徳田 嘉仁 双樹会よしき往診クリニック/滋賀家庭医療学センター
関口 健二 信州大学医学部附属病院/市立大町総合病院総合診療科
原田 侑典 獨協医科大学病院総合診療科
渡邉 香織 愛仁会明石医療センター看護部
小澤梨紗子 国立がん研究センター中央病院婦人腫瘍科
高野 敬佑 東京ベイ・浦安市川医療センター腎臓・内分泌・糖尿病内科
吉野 鉄大 慶應義塾大学医学部漢方医学センター
中澤 太郎 九州大学大学院医学研究院精神病態医学教室
鍋島 正慶 東京ベイ・浦安市川医療センター救急集中治療科集中治療部門
原谷 浩司 近畿大学医学部附属病院腫瘍内科/Department of Medical Oncology, Dana-Farber Cancer Institute
藤井 健夫 Cold Spring Harbor Laboratory/Division of Medical Oncology and Hematology, Northwell Health Cancer Institute
許  智栄 神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター
鈴木 大介 藤田医科大学医学部感染症科
佐々木俊治 藤田医科大学医学部感染症科
蓑田 紗希 大阪大学大学院医学系研究科呼吸器・免疫内科学
明保 洋之 天理よろづ相談所病院総合内科
竹之内盛志 一宮西病院総合救急部救急総合診療科
村中 清春 諏訪中央病院リウマチ膠原病内科
長野 広之 京都大学大学院医学研究科医療経済学分野
陶山 恭博 JR東京総合病院リウマチ・膠原病科
三高 隼人 Department of Medicine, Mount Sinai Beth Israel
平山 沙織 愛仁会高槻病院総合内科
齊木 好美 川崎協同病院総合診療科
安本 有佑 板橋中央総合病院総合診療内科
小澤 廣記 聖路加国際病院Immuno-Rheumatology Center
竹内  結 東京都立多摩総合医療センター内分泌代謝内科
官澤 洋平 愛仁会明石医療センター総合内科
本田 優希 聖隷浜松病院総合診療内科
浜畑 菜摘 University of Hawaii Internal Medicine Residency Program
加藤良太朗 板橋中央総合病院総合診療内科
加藤 大貴 Division of Hospital Medicine, University of Kentucky John Ragsdale Division of Hospital Medicine, University of Kentucky
世戸 博之 愛仁会高槻病院総合内科
伊佐敷頌太 奈良県総合医療センター集中治療部
岡村 知直 医療法人みなとクリニック
大西  潤 愛仁会明石医療センター総合内科
岡村 真紀 愛仁会高槻病院外来診療支援科
田口眞規子 愛仁会井上病院地域連携センター医療福祉相談科
村上 尚子 愛仁会明石医療センター事務部
吉野 俊平 飯塚病院集中治療科・総合診療科
家山 温子 愛仁会しんあい病院
森川  暢 市立奈良病院総合診療科

◉執筆協力
笹木  晋 愛仁会高槻病院総合内科
大邉 寛幸 東京大学大学院医学系研究科臨床疫学経済学教室

2023-08-22

【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。

173ページ:「Mgの補正」の表
「血中Mg測定値」が正常〜軽度低下の「投与方法」
(誤) 例:酸化マグネシウム:1g=Mg 48mmol/日。分割投与
(正) 例:酸化マグネシウム:0.5〜1g=Mg 25〜50mEq/日 分割投与

2022-05-16

【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。

453ページ
「1か月の区分支給限度額」の表中,「区分:介護給付(介護サービス),認定区分:要介護1」の区分支給限度額
(誤)199,920
(正)166,920

2022-04-25

【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。

461ページ
図8-3-1
(誤)図中の「③年齢・出生時体重等」の説明は14桁すべてにかかる。
(正)図中の「③年齢・出生時体重等」の説明は8桁目にかかる。

2021-09-03

【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。

369ページ:表6-3-2「8Ps」のリスク項目
(誤) Physical information 身体的制限
(正) Physical limitation 身体的制限

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