循環器治療薬ファイル  第3版 - 薬物治療のセンスを身につける -

やはり、これにつきる!
村川ワールドの原点、7年ぶりに改訂

「その状況では何を考えて治療するか」「その薬をなぜ/どのように使うのか」という処方前の考え方を、病態、薬剤の両面からのアプローチで解説。エビデンスだけでなく著者の考え方・使用経験を交えて、現場で知りたいポイントをストレートに提示、村川先生ならではのフレンドリーかつ超絶的な筆致で説きほぐす。改訂に際し、約40頁増。専門医のみならず、一般内科をはじめ広く日常的に循環器治療薬を使う臨床医・研修医必携の手引。

¥7,700 税込
著:村川裕二 帝京大学医学部附属溝口病院第4内科教授
ISBN
978-4-8157-0151-2
判型/ページ数/図・写真
A5変 頁400 図50
刊行年月
2019/3/15
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薬剤の初期投与量

PartⅠ 病態からのアプローチ
1 AMI とACS
2 不安定狭心症
3 安定(労作性)狭心症
4 異型狭心症
5 徐脈性不整脈―洞不全症候群
6 高度あるいは完全房室ブロック
7 心房期外収縮と心室期外収縮
8 心房粗動
9 発作性心房細動
10 慢性心房細動のレートコントロール
11 発作性上室頻拍
12 心室頻拍およびwide QRS tachycardia
13 電気的除細動/カルディオバージョン
14 急性心不全
15 慢性心不全
16 肥大型心筋症
17 急性心膜炎
18 感染性心内膜炎
19 弁膜症
20 大動脈解離
21 肺血栓塞栓症
22 閉塞性動脈硬化症
23 高血圧

Part Ⅱ 薬物からのアプローチ
1 静注カテコラミン
2 静注PDEⅢ阻害薬
3 ジギタリス製剤
4 経口強心薬
5 カルペリチド(hANP)
6 β遮断薬
7 カルシウム拮抗薬
8 レニン阻害薬
9 ACE 阻害薬とARB
10 硝酸薬
11 カリウムチャネル開口薬
12 Ⅰa 群抗不整脈薬
13 Ⅰb 群抗不整脈薬
14 Ⅰc 群抗不整脈薬
15 Ⅱ群抗不整脈薬(β遮断薬)
16 Ⅲ群抗不整脈薬
17 Ⅳ群抗不整脈薬(カルシウム拮抗薬)
18 水利尿薬―選択的バソプレシンV2受容体拮抗薬
19 ナトリウム利尿薬
20 ヘパリン
21 経口抗凝固薬
22 アスピリン
23 アスピリン以外の抗血小板薬
24 モルヒネ

Memo
electrical storm(VT/VF の頻発)
メキシレチンが有効なケース
心筋梗塞後の硝酸薬
胸痛発作時のST 上昇が確認されていなくてもカルシウム拮抗薬を投与してよいか?
異型狭心症で突然死はあるか?
CAST study は抗不整脈薬治療の基本
アテノロールを使いにくくなった理由
抗不整脈薬の効果の差
肺動脈楔入圧でなぜ左室拡張末期圧(LVEDP)がわかるのか?
心不全治療の新しい光―トルバプタン(サムスカ)
いつまでもStarling の法則
血管内ボリューム不足への対応
イソプロテレノールはなぜ心不全に使えないのか?
収縮期血圧と血管作動薬の関係の概略
心拍数を薬剤で下げて意味があるか?
JCHF 試験:カルベジロールは用量依存的に予後を改善するか?
カルシウム拮抗薬のトライアル
Coming soon !…ネプリライシン阻害薬(sacubitril)とバルサルタンの配合錠
心不全改善薬としてのアミオダロンはありか? 
低分子ヘパリン

はじめに
A.誰のために
「循環器疾患の薬物治療の基本」を学ぶための本です。対象は研修医,循環器科医,そして看護と,薬剤にたずさわる方すべて。
「現場で使えること」を目指しました。
● 本当に使われている薬
● 使われている量
できるだけ「なぜそうなのか」も書きました。
ガイドラインには敬意を払っていますが,こだわってはいません。

B.これまでの事情
20 年前……薬の使い方について,理論も経験も心もとなかったので,「指導医としての自分に必要なマニュアル」が欲しくなりました。
3 年経って……2002 年1 月に初版「循環器治療薬ファイル」を世に出しました。共感していただける読者のおかげで,2012 年に第2 版。
さらに7 年経って……第3 版をお届けします。

若い医師やメディカルプロフェッショナルに語りかける気分で書きました。
個人的な思い込みや好みも入っています。この数十年の薬の浮き沈みや,考え方の変遷も書きました。
著者は,長年にわたって動物実験で薬剤の作用を観察してきましたが,自慢できるほど臨床現場の経験が多いわけではありません。
しかし,困ったり,不安になった回数は多いです。やたらと,首をかしげ,頭をひねってきました。そんなささやかな経験とたくさんの迷いを下地に,すぐれたエキスパートの知恵を借りて,この本はできています。

C.構成と考え方
前半の「病態編」と後半の「薬剤編」に分かれています。
病態編では,臨床像に沿って薬の使い方をシミュレーションしています。自分なりの判断ができるようになるのは簡単ではありません。最初は「まねをする」ので十分。
きちんと選択肢が決まっているのではなく,微妙であやふやなところがあるのが「臨床」です。「そんなものだ」とわかることが壁を越えること。薬物治療に名人芸はありません。
今日と明日は違う薬を選んでも構いません。薬剤の量など,半分でも2倍でも,徐々に加減するのなら結果は同じことが多いでしょう。核心さえわかればもう大丈夫。例えば,「脱水がある患者さんには利尿薬を避ける」とか,「冠動脈疾患には抗血小板薬」という基本的なことが大事です。

病棟の習慣や皆さんの指導医の考え方は,この本とは異なっているかもしれません。添付文書の用量,ガイドラインの用量,頻用されている用量が食い違うことはよくあります。ご自分のいる場所のやり方を尊重されればいいでしょう。

ともあれ,1 人で書いた本ですから,思い違いや時代遅れのところもあるかもしれません。気づいたら,ご教示いただければ幸いです。
楽しんで読んでいただけると嬉しいです。
2019 年春
村川 裕二

2019-11-26

【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。

313ページ下から6行目
(誤)□タンボコールはRYR からのCa2+の異常流出を抑制してCPVT の治療に有用であることが,マウスモデルとヒトで確認された(Watanabe H. Nat Med 2009)。
(正)□タンボコールはRYR からのCa2+の異常流出を抑制することでCPVT の発生を回避させることが,マウスモデルとヒトでの検討から示唆された(Watanabe H. Nat Med 2009)。
□ところが,その後Na+チャネル遮断作用そのものがCPVTの治療効果に関与する機序が報告され,RYR2を介する機序の役割は小さいという見方が支持されつつある(Bannister ML. Circ Res 2015)。

2019-04-12

【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。

137ページ上から11行目
(誤)ForresterのサブセットⅣの
(正)dry-coldの群はForresterのサブセットⅣの

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