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Hospitalist(ホスピタリスト)2015年3号 このページを印刷する

特集:循環器疾患1 虚血性心疾患

日本では,循環器疾患診療の多くの部分を循環器専門医が担っています。しかし,急速な高齢化に伴い,心不全,急性冠症候群,心房細動などの患者が増加しており,循環器専門医だけでER,CCU,一般病棟,継続外来のすべてをカバーすることは困難になりつつあるのが現状です。そのうえ,糖尿病,肺炎,認知症などの疾患を合併している患者も増加しており,ホスピタリストがそのような患者をマネジメントする機会が増えています。これまで循環器疾患を診る機会があまりなく,経験,知識が十分とは言えないホスピタリストが,必要に応じて専門医の助けを借りながら,ケアの質を落とさず,循環器疾患を診療することが求められています。そこで,ホスピタリストが循環器専門医と協働し,循環器疾患患者をER,継続外来,一般病棟でマネジメントができるようになることを目標としたのがこの循環器疾患特集です。今後複数回で特集を組みますが,その第一弾としてまず「虚血性心疾患」を取り上げ,「安定虚血性心疾患」「ST上昇型心筋梗塞」「非ST上昇型急性冠症候群」「冠攣縮性狭心症」を扱います。ホスピタリストが循環器専門医と共通言語でディスカッションできるよう,例えば,胸痛患者の初期対応をホスピタリストが行い,循環器内科にコンサルトするとき,何をゴールに設定して,どのような目的で,どのような情報が必要となるかがわかり,患者が最善のアウトカムを得られるように本特集を構成しています。

責任編集:
平岡 栄治 東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科
小船井 光太郎 東京ベイ・浦安市川医療センター 循環器内科
ISBN 978-4-89592-943-1
定価 4,968円(本体4,600円+税8%)
刊行年月 2015/10
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目次

はじめに これからの循環器診療にホスピタリストが果たせる役割
  平岡 栄治 東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科
1. 虚血性心疾患の疫学:米国との比較にみる日本における推移と特徴,リスク因子
  藤吉 朗 滋賀医科大学 公衆衛生学部門
  上島 弘嗣 滋賀医科大学 公衆衛生学部門/アジア疫学研究センター
[コラム] 心血管イベント発症予測ツール:包括的リスク管理のためのツールであり,患者特性に近い集団をもとに作成されたものを選択したい
  藤吉 朗
2. 虚血性心疾患:病歴と身体所見の注意点:“Every heart has a pain. Only the way of expression is different.”
  金澤 健司  神戸大学医学部附属病院 総合内科
[ミニコラム] 無症候性心筋虚血:胸痛がない場合は軽症か?:“My head all full of stuffin’, my heart all full of pain, if I only had a brain.”
  金澤 健司
[コラム] 急性心筋梗塞の心電図診断:その可能性と限界を理解し,いかにdoor-to-balloon timeを短縮させるか
  石田 岳史 さいたま市民医療センター 内科
[ミニコラム] no reflow現象と心電図変化:再灌流治療後の心電図もチェックしよう!
[コラム] バイオマーカー:トロポニンの特性とピットフォール:適切な解釈のために知っておくべきこと
  西尾 亮 兵庫県立柏原病院 内科
[ミニコラム] トロポニン迅速キット:超急性期の急性心筋梗塞の診断に有用
  西尾 亮
[コラム] 虚血の生理:冠動脈造影(CAG)は常にゴールドスタンダードか
  杉崎 陽一郎 神戸赤十字病院 循環器内科
[コラム] 虚血で生じること:症状と心電図変化の前に心臓の変化は起きている
  永井 利幸 国立循環器病研究センター病院 心臓血管内科部門 冠疾患科
3. 安定虚血性心疾患の診断とリスク層別化:症状,臨床所見により検査前確率を評価し,それに基づいたマネジメントを行う
  野口 将彦 東京ベイ・浦安市川医療センター 循環器内科
4. 安定虚血性心疾患の治療:薬物療法:心血管イベント予防と抗狭心症治療を分けて理解しよう!
  川上 将司 国立循環器病研究センター病院 心臓血管内科部門 冠疾患科
5. 安定虚血性心疾患の治療:血行再建:PCIやCABGは常に最初から必要か?
  池村 修寛 独立行政法人国立病院機構 東京医療センター 循環器内科
  香坂 俊 慶應義塾大学病院 循環器内科
[コラム] 血行再建術の選択:CABGかPCIか?その決定プロセスは?
  小船井 光太郎 東京ベイ・浦安市川医療センター 循環器内科
[ミニコラム] ホスピタリストにもハートチームにおける役割があるのではないか?:ホスピタリストからの視点
  平岡 栄治
[コラム] PCI発展の歴史:ホスピタリストも知っておくべきPCIの問題点とその克服
  鬼塚 岳志 University of Minnesota, Department of Medicine, Cardiovascular Division
6. 急性心筋梗塞の定義と病態生理:ホスピタリストが共通言語として理解しておくために
  島田 悠一 Massachusetts General Hospital, Cardiology Division
7. 急性心筋梗塞の初期マネジメント:ERから心カテ,CCUに入室まで
  上月 周 大阪府済生会中津病院 循環器内科
[コラム] 抗血小板薬(P2Y12受容体拮抗薬):特徴とエビデンス,使用方法
  上月 周
[コラム] 血栓溶解療法の適応:FMC-device time>90分が予想される場合は考慮
  伊藤 大樹 あおばクリニック
[コラム] 胸痛患者,ERでのlow risk群の見分け方:どういった患者は帰宅可能か?
  舩越 拓・本間 洋輔・志賀隆 東京ベイ・浦安市川医療センター 救急科
8. 非ST 上昇型急性冠症候群のマネジメント総論:多様な病態を含み,それだけに患者個々のリスク評価が重要となる
  兼井 由美子 Mount Sinai Beth Israel, Department of Cardiology
9. 急性心筋梗塞の入院治療:退院までにすべき患者教育と薬物療法
  藏満 昭一 小倉記念病院 循環器内科
10. 冠攣縮性狭心症:その診断には,臨床症状の特徴を確認することが大事
  澤村 匡史 済生会熊本病院 検体検査管理室
[ミニコラム] 急性心筋梗塞を疑って緊急冠動脈造影,有意狭窄がなかったら?:よく見てみよう,考えてみよう
  澤村 匡史
解説 虚血性心疾患に関する6つの症例
  平岡 栄治