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Hospitalist(ホスピタリスト)2015年4号 このページを印刷する

特集:血液疾患

総合診療専門医または総合内科専門医を目指す皆様に,血液疾患の診療の面白さを学んでいただきたいと思い,本特集を組みました。いわゆる血液内科医向けの難しい教科書ではなく,これさえあれば一般内科医が地域の医療機関で適切に診療を行い,必要な患者を血液専門医に紹介するまでの知識が得られます。初期研修で血液内科をローテートしなかった読者も安心して読むことができるように,各領域で活躍している若手医師と教育指導者に執筆をお願いし,実践的な内容としています。一般内科の外来でよく遭遇する白血球数の異常,貧血と多血症,血小板数の異常については,鑑別診断と初期対応をわかりやすく解説します。人口の高齢化に伴い増加している骨髄異形成症候群,悪性リンパ腫,多発性骨髄腫についても,診断から治療まで紹介します。どの時点で血液専門医に紹介すべきかなどのポイントにも触れます。輸血,造血因子製剤,播種性血管内凝固症候群(DIC)については,同領域の専門家に執筆をお願いしました。なお,血液疾患における緊急症である発熱性好中球減少症,血球貪食症候群に加えて,新たに難病に指定された血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)についても解説します。苦手意識をもたれることが多い血液学ですが,本書を通じて日々の診療のお役に立てるのと同時に,血液学の面白さを体験する良い機会になるよう願っています。

責任編集:
宮川義隆 埼玉医科大学 総合診療内科
神田善伸 自治医科大学 内科学
松本雅則 奈良県立医科大学 輸血部
藤谷茂樹 東京ベイ・浦安市川医療センター/聖マリアンナ医科大学 救急医学
ISBN 978-4-89592-944-8
定価 4,968円(本体4,600円+税8%)
刊行年月 2015/12
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目次

はじめに 実践的に体系立てて学べる血液疾患の教科書として
  宮川 義隆 埼玉医科大学病院 総合診療内科(血液)
1. 白血球数の異常,分画異常へのアプローチ:異常の再確認と分画の測定,血液細胞の種類から鑑別疾患を挙げる
  橋本 典諭 東海大学医学部付属八王子病院 血液腫瘍内科
[コラム] 好酸球増加症:好酸球を理解すれば全身を診られる
  宮川 義隆
2. 貧血と赤血球増加症へのアプローチ:病態を見極め,隠れた基礎疾患を探る
  外山 高朗 慶應義塾大学医学部 血液内科
[コラム] 鉄欠乏性貧血:診断には血清フェリチン低値の確認が欠かせない
  定平 健 川崎市立井田病院 血液内科
[コラム] 真性多血症:早期の診断,血栓症の予防が重要
  髙久 智生 順天堂大学大学院医学研究科 血液内科学
3. 血小板減少と増多へのアプローチ:適切な鑑別疾患のリスト,問診,身体診察を武器にいかに診断に迫るか
  山田 悠史 Mount Sinai Beth Israel, Department of Internal Medicine
[コラム] 特発性血小板減少性紫斑病(ITP):致死的出血のリスクを見逃さず,的確に予防することが治療の目標
  安部 涼平 慶應義塾大学医学部 血液内科
4. 汎血球減少症へのアプローチ:想起すべき疾患の鑑別から支持療法まで
  半下石 明 NTT東日本関東病院 血液内科
[コラム] 骨髄検査:必要な検査をより安全確実に,快適に行うために
  樋口 敬和 聖路加国際病院 血液内科
[コラム] 骨髄異形成症候群(MDS):さまざまな疾患を念頭に,必要な検査を行いながら鑑別を進める
  得平 道英 埼玉医科大学総合医療センター 血液内科
5. リンパ節腫脹へのアプローチ:不必要な生検を避け,迅速に治療介入するために
  磯部 泰司 聖マリアンナ医科大学 血液・腫瘍内科
[コラム] リンパ節生検:侵襲的な検査であり,その適応と適切な手順を理解しておく
  佐々木 純 順天堂大学医学部 血液学講座
[コラム] 悪性リンパ腫:診断と代表的な病型の治療についての基礎知識
  伊豆津 宏二 虎の門病院 血液内科
[コラム] 多発性骨髄腫:意義不明の単クローン性免疫グロブリン血症(MGUS)との鑑別を含めて
  角南 一貴 国立病院機構岡山医療センター 血液内科
6. 凝固異常へのアプローチ:止血機構の生理学と検査・診断・主要疾患の基礎知識
  大森 司 自治医科大学医学部 生化学講座 病態生化学部門
[コラム] 抗凝固療法と周術期の凝固異常マネジメント:その薬理と使用法,最新の動向
  前田 琢磨 国立循環器病研究センター 輸血管理室/麻酔・集中治療科
[コラム] 播種性血管内凝固症候群(DIC):診断と治療は基礎疾患により考慮される
  関 義信 新潟大学医歯学総合病院 魚沼地域医療教育センター/魚沼基幹病院 血液内科
7. 輸血療法の適応と合併症:実臨床における血液製剤使用の考え方
  高見 昭良 愛知医科大学医学部 内科学講座 血液内科
8. 造血因子:EPO製剤,G-CSF製剤,TPO受容体作動薬:病態把握が正確であれば,その有効性は確実である
  橋野 聡 北海道大学保健センター
9. 内科で遭遇し得る緊急症
 ①発熱性好中球減少症(FN):感染巣,原因菌の精査と並行して広域抗菌薬をすみやかに開始する
   木村 俊一 自治医科大学附属さいたま医療センター 血液科
 ②血栓性血小板減少性紫斑病(TTP):溶血性尿毒症症候群(HUS),非典型HUSとの異同,鑑別
   酒井 和哉・上田 恭典 倉敷中央病院 血液内科/血液治療センター
 ③血球貪食症候群(HLH):生検なくして診断なし
   平井 由児 順天堂大学 総合診療科/東京女子医科大学 感染症科・血液内科/東京都保健医療公社 多摩北部医療センター 内科