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Hospitalist(ホスピタリスト)2016年1号 このページを印刷する

特集:代謝内分泌

糖尿病や甲状腺疾患にホスピタリストが遭遇し,専門家へのコンサルトを待つことなく対応が迫られる状況は,日常でもよくみられます。さらにCT,MRIなどの普及により,偶発的に内分泌器官に腫瘍が見つかった際の対応も,ある程度はジェネラリストとして求められるところです。また,愁訴や徴候からの鑑別疾患に代謝内分泌疾患が含まれることは日常診療でもよく起こります。その際にいかに効率よく疾患を絞り込み,検査をオーダーし,解釈するか。これは専門家ならずともぜひ知っておくべき分野です。
まず,代謝内分泌領域で緊急性の高い疾患として,「低血糖」「高血糖緊急症」「甲状腺疾患の緊急症(甲状腺クリーゼ,粘液水腫性昏睡)」「副腎不全」「高カルシウム血症」を扱います。また,日常診療のなかで遭遇する可能性が高い代謝内分泌疾患,さらに,ある程度専門的ではありますが,ホスピタリストとして踏み込んだ知識をもってほしいとの願いから,「無自覚低血糖」「入院中の血糖管理方法」「甲状腺の評価方法」「甲状腺疾患の治療方法」「甲状腺結節の扱い」「副腎腫瘍」「下垂体偶発腫陽」「慢性に経過する高カルシウム・低カルシウム血症」を扱います。このほかトピックとして,甲状腺機能亢進症に対する「アイソトープ治療」の実情,「妊娠と甲状腺疾患」「下垂体画像の見方」「プロラクチン・プロラクチノーマへの対処方法」などまでを含みました。
日本では内分泌専門医は少なく,その分ホスピタリストに求められる診療能力は大きいものと考えられます。本特集ではそれに応えていくための知識を整理します。

責任編集:
大杉 満 国立国際医療研究センター病院 糖尿病内分泌代謝科
清田雅智 飯塚病院 総合診療科
ISBN 978-4-89592-945-5
定価 4,968円(本体4,600円+税8%)
刊行年月 2016/03
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目次

はじめに 代謝内分泌のサイエンスとアートに臨むホスピタリストに
  大杉 満 国立国際医療研究センター病院 糖尿病内分泌代謝科
1. 低血糖:その臨床的意義,糖尿病・インスリン治療中の注意点
  辻野 元祥 東京都立多摩総合医療センター 内分泌代謝内科
2. 糖尿病ケトアシドーシス(DKA)/高浸透圧高血糖症候群(HHS):主病態ならびに初期対応が異なる高血糖緊急症
  及川 洋一 東京都済生会中央病院 糖尿病・内分泌内科
  島田 朗 埼玉医科大学 内分泌・糖尿病内科
[コラム] 入院中の血糖管理:重症低血糖を回避することが鉄則
  能登 洋 聖路加国際病院 内分泌代謝科/東京医科歯科大学 医学部
3. 甲状腺検査の読み方:血液検査,画像検査の選択と解釈,ピットフォール
  田上 哲也 国立病院機構京都医療センター 内分泌・代謝内科
4. 甲状腺機能亢進症・中毒症:甲状腺ホルモンの作用を知ることが疾患理解への近道
  桝澤 政広 亀田総合病院糖尿病 内分泌内科
5. 甲状腺機能亢進症・中毒症の治療:内科的治療,放射性ヨウ素治療,手術療法の適応と実際
  赤水 尚史 和歌山県立医科大学医学部 内科学第一講座
[コラム] アイソトープ治療の実際:抗甲状腺薬,手術と比較した有用性と適応,注意点
  吉村 弘 伊藤病院 内科
[コラム] 妊娠と甲状腺疾患:母体と胎児の変化,それぞれへの影響を理解しておく
  荒田 尚子 国立成育医療研究センター 周産期・母性診療センター 母性内科
6. 甲状腺機能低下症:「病因」と「機能~病態」の二次元的把握に加え,各病型ごとの特徴的変動の理解が重要
  田中 祐司 防衛医科大学校 総合臨床部
7. 甲状腺結節:甲状腺結節が見つかった場合,または疑われた場合,診断をどう進めるか
  鈴木 眞一 福島県立医科大学医学部 甲状腺内分泌学講座
8. 副腎不全症:一度はその可能性を疑うべき内分泌疾患の代表
  柳瀬 敏彦・田邉 真紀人 福岡大学医学部 内分泌・糖尿病内科
[コラム] 副腎腫瘍・副腎偶発腫瘍:スクリーニングから手術適応の判断まで
  吉田 雄一・柴田 洋孝 大分大学医学部 内分泌代謝・膠原病・腎臓内科学講座
9. 副腎ホルモン異常症:原発性アルドステロン症・Cushing症候群・褐色細胞腫/パラガングリオーマ
  沖 隆 浜松医科大学 地域家庭医療学
[コラム] 下垂体偶発腫:初期評価,治療適応,フォローアップ
  岡田 満夫・山田 正三 虎の門病院 内分泌センター 間脳下垂体外科
[コラム] 下垂体画像の見方:必要十分な画像検査のために放射線科医と共有すべき臨床情報
  森 墾・國松 聡 東京大学大学院医学系研究科 生体物理医学専攻 放射線医学講座
  大友 邦 国際医療福祉大学
[コラム] プロラクチン(PRL):日常臨床で問題となる高PRL血症,その診断と治療
  三木 伸泰・小野 昌美 東京クリニック 内分泌代謝内科
10. 副甲状腺ホルモン(PTH)/ビタミンD:生理機能と臨床的意義
  岡崎 亮 帝京大学ちば総合医療センター 第三内科
11. 高カルシウム血症の診断と治療:緊急症への対応と原因疾患の鑑別を迅速に!
  竹内 靖博 虎の門病院 内分泌センター
[コラム] 低カルシウム血症の診断と治療:頻度は比較的低いが,鑑別診断,対処法を知っておくべき疾患群
  渡部 玲子・井上 大輔 帝京大学ちば総合医療センター 第三内科