カラーで学ぶ解剖生理学 第2版

立体的なカラー図版が美しい、定評ある入門テキスト、待望の日本語改訂版

解剖生理学のロングセラーテキストとして原著が高く評価され、日本語版も好評を得た教科書。18年ぶりの改版に際し現場の教官の意見を踏まえ大幅に内容を刷新。「人体の解剖透視画像」を追加するなど、定評ある美麗なカラー図版はより立体的になり、加えて生理学的記述はさらに充実、人体の構造と機能の包括的理解をより深められる内容となった。まとめや問題演習などを含め随所に工夫が施され、読者の学習と理解を促す。程よいボリュームながら、薬学部、看護学部をはじめとした医療系大学の入門教科書として充分な内容を持ち、使いやすい。

¥6,160 税込
原著タイトル
Structure & Function of the Body, 15th Edition
訳:コメディカルサポート研究会 竹本裕美 広島大学大学院医歯薬保健学研究科(医)神経生理学 晝間 恵 防衛医科大学校生理学講座 洲崎悦子 就実大学薬学部人体構成学教授 土方貴雄 武蔵野大学薬学部薬学科機能形態学教授
ISBN
978-4-89592-906-6
判型/ページ数/図・写真
B5変 頁708 図353・写真119
刊行年月
2017/12/28
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第1章 はじめに:人体の構造と機能
第2章 生命の化学
第3章 細胞
第4章 組織
第5章 人体の器官系
人体の解剖(透視画像)
第6章 皮膚と人体を構成する膜
第7章 骨格系
第8章 筋系
第9章 神経系
第10章 感覚
第11章 内分泌系
第12章 血液
第13章 心血管系
第14章 リンパ系と免疫
第15章 呼吸器系
第16章 消化器系
第17章 栄養と代謝
第18章 泌尿器系
第19章 体液と電解質の平衡
第20章 酸塩基平衡
第21章 生殖器系
第22章 人体の成長:受精から加齢まで
付録A 肥満指数(BMI)
付録B よく使われる医学関係の略語,接頭語,および接尾語
付録C 章末テスト解答
用語解説
図表出典

カラーで学ぶ解剖生理学第二版は、米国のロングセラーである解剖生理学の入門書:Structure and Function of The Bodyの最新版(15版)の翻訳書である 。
初版の「カラーで学ぶ解剖生理学」(原著10版)は望外の好評を得て長きに亘り多くの読者に使って頂いた。いつも最新版をお届けしたいと心苦しく思いながら、出版界の世界情勢を含む諸般の事情でなかなか実現に漕ぎつけなかった。このたび、ようやく原著の最新版を第二版としてお届けできることになり、安堵している。
原著の10版から15版への進化は目覚しく、新たに加わった「人体の透視画像」を始めとして、新しい内容がふんだんに盛り込まれている。膨大な情報量からなる「解剖学」と「生理学」それぞれの専門領域にさらに進むための入門書として、飽きない工夫がいたるところに加えられている。これらの進化の割に、本体の量がそれほど多くなっていないのが不思議に感じられるほど、内容も充実している。
15版のもっとも大きな進化は、10版では深く立ち入らなかった機能の話、つまり生理学のエッセンスがわかりやすく、専門用語を多用することなく加えられたことだろう。記憶することが多い「解剖学」と理解することを必要とする「生理学」の内容が、本書ではうまく融合し、どちらの入門書としても興味がそそられるように構成されている。
もちろん人体について関心のある人、またはこれから最低限の知識が必要と感じている人にとっても、基本が理解でき応用力も身につく十分な情報量なので、この本をつねに傍において利用してほしい。
医療界の分業化の加速により、新しい医療職もどんどん生まれているので、多くの健康関連の専門職の養成過程や、臨床現場で即戦力になると確信している。本書第二版も、初版同様に読者の皆様方に愛用されしっかり役立つことを念じている。
本書初版は、医学系の「解剖学」あるいは「生理学」領域で働く薬学出身者を訳者として出版された。2版では、薬学出身の生理学者1名を新たに加え、4名体制で訳出した。このため、薬学領域のテキストとして活用されることを期待する思いは強い。
薬学部出身者は、医療現場で働くとき、当然ながら解剖生理学の基礎知識が必須となる。しかし、薬学部6年制となったのちの平成27年度に導入された新コアカリキュラムでは基礎系をスリム化する傾向であると聞く。前述したとおり、解剖学、生理学ともに膨大な情報量からなる分野で、いきなり核心の情報だけを理解するのはかなり難しい。本書は、大学での知識を復習かつ補填し、さらなる高度な応用的知識が必要になったとき、最初に手に取るべき入門書として最適だと確信している。ぜひしっかり活用し、また愛用して欲しい。

謝辞
管理薬剤師、大谷敬子氏には本書の査読をお願いし、お忙しい中、分かりやすくするために多くの有益なコメントを頂きました。エルゼビア・ジャパンの太田真弓美氏、またメディカル・サイエンス・インターナショナルの正路修氏、横川浩司氏、堀内仁氏、網島敦子氏、長沢雅氏、佐藤宏之氏には、本書出版化および出版に向けてお骨折り頂きました。ここに厚くお礼申し上げます。

第2版ではご参画いただいておりませんが,第1版では以下の先生方にもご翻訳いただいたことに感謝いたします。

〔第1版訳者(翻訳章順,章のタイトルは第1版のもの)〕
西山信好教授 兵庫医療大学薬学部医療薬学科 (第7章:神経系,第8章:感覚,第9章:内分泌系)
高木都名誉教授 奈良県立医科大学医学部医学科(第10章:血液,第11章:循環器系,第12章:リンパ系と免疫,付録B:一般医学略語・接頭語・接尾語、用語集、図表出展)
上山敬司教授 和歌山県立医科大学解剖学第一講座(第13章:呼吸器系,第14章:消化器系,第15章:栄養と代謝,第16章:泌尿器系)  
2017年9月     コメディカルサポート研究会 世話人 広島大学 竹本裕美

2019-02-01

【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。

485ページ【図19-9】のCa2+の棒グラフの数値
(誤)血漿5.04,間質液 .8,細胞内液 〜0 (mEq/L)
(正)血漿5.0,間質液2.4,細胞内液 約0 (mEq/L)

611ページの左段【用語集「肥満細胞」の項】
(誤)肥満細胞 mast cell (mast sel) 免疫系の細胞で,炎症の初期にレアギン(E)抗体が付着する細胞
(正)肥満細胞 mast cell (mast sel) 免疫系の細胞で好塩基球と類縁。ヒスタミンなどの炎症促進物質を分泌する

2018-02-09

【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。

205ページ 【図9-6】の③
(誤)初期状態に戻るに従って,膜は再分極する
(正)再分極を経て,膜は初期状態に戻る

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