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INTENSIVIST(インテンシヴィスト) 2018年4号 このページを印刷する

特集:膠原病・血管炎

膠原病・血管炎は多臓器障害を特徴とし,十分な問診が困難な状況や,「経過観察」する時間的余裕のない場合の診断は時として困難です。多臓器不全が急速に進行する場合,即時的な診断が必要となり,リウマチ専門医にとっても困難な状況たり得ます。
今日的な膠原病・血管炎の生命予後は全般に良好ですが,生命を損なう原因としては治療に関連した免疫抑制状態からの感染症が最も高頻度です。集中治療医は,多臓器不全をきたした患者を前に「膠原病・血管炎を疑う(Suspect)端緒を見つけること」「疑った場合に,より診断確度を上げ,他疾患の可能性を除外する検査を行うこと(Pursue/Rule out)」「診断から予想される治療反応性が適切であると確認すること(Follow up)」の「SPRF」の流れを知ることによって,リウマチ専門医との連携がスムーズになり,より良好な生命/機能予後を期待することができると考えられます。
本特集では,集中治療の現場・ならびにリウマチ・膠原病診療の現場から,「急性期」「多臓器炎症性」「自己免疫・自己炎症性」疾患のCutting Edgeを概説していただきます。


  • 「世界標準の集中治療を誰にでもわかりやすく」をコンセプトに、若手医師の育成や情報交換を目的として発足した「日本集中治療教育研究会」(Japanese Society of Education for Physicians and Trainees in Intensive Care=JSEPTIC)の活動をベースに、年4回発行。
  • 毎号1つのテーマを決め、最新のエビデンスに基づいて、現在わかっていること/わかっていないことを検証、徹底的に解説。施設ごとに異なる診療を見直し、これからの集中治療のスタンダードを提示する。
  • 重症患者の治療にあたる医師として最低限必要な知識を手中に収めるべく、テーマは集中治療にとどまらず、内科、呼吸器、救急、麻酔、循環器にまで及び、ジェネラリストとしてのインテンシヴィストを追求する。
  • 集中治療専門医、それを目指す若手医師をはじめ、専門ナース、臨床工学技士、さらには各科臨床医に対し、集中治療を体系的に語り、議論し、意見交換ができる共通の場(=アゴラ)を提供する。

JSEPTIC ホームページ
特定非営利法人 日本集中治療教育研究会

責任編集:
萩野 昇 帝京大学ちば総合医療センター 第三内科学講座(血液・リウマチ)
植西憲達 藤田医科大学医学部 救急総合内科

ISBN 978-4-89592-992-9
定価 4,968円(本体4,600円+税8%)
刊行年月 2018/11
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目次

前書き:Critical Care Rheumatology:慢性炎症性疾患の緊急病態を撃つ

  萩野 昇 帝京大学ちば総合医療センター 第三内科学講座(血液・リウマチ)

  植西 憲達 藤田医科大学医学部 救急総合内科




Part 1. 症候編

1.ICUにおける膠原病・血管炎の疫学:世界各国の研究からみえること

  赤澤 賢一郎 湘南藤沢徳洲会病院 呼吸器内科

2.ICUで膠原病・血管炎を診断する: 「関節炎症候群」「抗核抗体関連症候群」「血管炎症候群」の枠組みを意識して疾患を鑑別

  中西 研輔 沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 腎リウマチ科

  金城 光代 沖縄県立中部病院 総合内科

【コラム】検査:自己抗体陽性は診断に直結しない

  宮川 一平・大坪 広樹・真弓 俊彦 産業医科大学 救急医学講座

【コラム】病理:病理学的検討でよくわかること,わからないこと

  萩野 昇

3.膠原病・血管炎による中枢神経障害:よりよい神経予後のために

  下郡 佳 ときわ会常磐病院 リウマチ・膠原病科

  井口 正寛 福島県立医科大学 神経内科学講座

4.膠原病・血管炎による急性循環不全:破れる・詰まる:  致死的病態に潜む膠原病の疑い方・見つけ方

  服部 周平・萩野 昇 帝京大学ちば総合医療センター 第三内科学講座(血液・リウマチ)

5.膠原病・血管炎による呼吸不全:疾患それ自体によるもの,治療薬によるもの,感染症によるものの3つに分けて考えよ

  鍋島 正慶・則末 泰博 東京ベイ浦安・市川医療センター 救急集中治療科 集中治療部門

6.膠原病・血管炎における腎障害:ネフロンにおける病変の主座を意識したアプローチ

  多賀谷 知輝・梅田 良祐・林 宏樹 藤田医科大学医学部 腎臓内科学

7.急性四肢壊死:全身性強皮症,結節性多発動脈炎,抗リン脂質抗体症候群での四肢虚血

  田巻 弘道 聖路加国際病院 リウマチ膠原病センター

【コラム】診断閾値と治療閾値:診断の「ルール」を知り,治療戦略につなげる

  萩野 昇




Part 2. 疾患編

1.関節リウマチの緊急病態:その病態を理解し,致命的な合併症に対処する

  花岡 亮輔 上都賀総合病院 リウマチ膠原病内科

2.全身性エリテマトーデスの緊急病態:診断から治療へ:エビデンスに基づいた考え方

  大岩 寛 広島市立広島市民病院 リウマチ・膠原病科

3.劇症型抗リン脂質抗体症候群:その概念と治療戦略

  萩野 昇

4.皮膚筋炎/多発筋炎の緊急病態:自己抗体と炎症性筋疾患との関連から考える

  横地 律子・萩野 昇 帝京大学ちば総合医療センター 第三内科学講座(血液・リウマチ)

5.全身性強皮症の緊急病態:肺動脈性肺高血圧症の診療に各科の連携が必要な理由

  伊藤 孝典・土師 陽一郎 大同病院 膠原病・リウマチ内科

6.大型血管炎の緊急病態:CHCC 2012の分類から考察する

  滝澤 直歩 中部ろうさい病院 内科系診療部門 リウマチ・膠原病科

7.中型・小型血管炎の緊急病態:血管炎を疑った際のアプローチ方法

  田巻 弘道




Part 3. 薬剤・合併症編

1.膠原病・血管炎の急性期治療:state−of−the−arts 2018:寛解導入療法の温故知新

  鈴木 翔太郎・萩野 昇 帝京大学ちば総合医療センター 第三内科学講座(血液・リウマチ)

【コラム】膠原病・血管炎治療薬としてのステロイド:2018年における位置づけ

  蓑田 正祐 諏訪中央病院 リウマチ膠原病内科

2.ステロイド・免疫抑制剤・生物学的製剤に関連した感染症:疾患と治療薬から微生物を推測する

  竹之内 盛志 帝京大学ちば総合医療センター 第三内科学講座(血液・リウマチ) 

  村中 清春 諏訪中央病院 総合診療科/リウマチ膠原病内科/感染症科

【コラム】感染症以外の副作用:ステロイド使用が及ぼす影響

  遠藤 功二 鳥取県立中央病院 総合内科

3.他疾患によりICU入室した膠原病・血管炎患者の管理:その病態を理解し,致命的な合併症に対処する

  德永 健一郎 熊本赤十字病院 リウマチ・膠原病内科




連載

■Lefor’s Cornor:第30回:Vascular Access and Hemodynamic Monitoring Part XI.

 Arterial Lines II:Radial Artery Catheter Placement

 Sayaka Kato Tokyo-Kita Medical Center

 Alan Kawarai Lefor Department of Surgery, Jichi Medical University

■え?知らないの?血漿分離器

 〈シリーズ構成:森實 雅司 済生会横浜市東部病院 臨床工学部〉

  渡邊 恭通 東京大学医学部附属病院 医療機器管理部

■港島ICU×ICTカンファレンス:第8回:CRBSI

  栗林 真悠 神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター

  伊藤 次郎 神戸市立医療センター中央市民病院 麻酔科

  進藤 達哉・土井 朝子 神戸市立医療センター中央市民病院 感染症科

  瀬尾 龍太郎 神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター

■JSEPTIC簡単アンケート:第29回:敗血症性ショックに対するステロイド・酸素療法

  片岡 惇 東京ベイ・浦安市川医療センター 救急集中治療科 集中治療部門

■集中治療に関する最新厳選20論文

  吉田 英樹 聖マリアンナ医科大学 救急医学

  柳井 真知 神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター

関連書籍

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重症患者管理マニュアル

編集: 平岡栄治 東京ベイ・浦安市川医療センター総合内科 則末泰博 東京ベイ・浦安市川医療センター呼吸器内科/救急集中治療科 藤谷茂樹 聖マリアンナ医科大学救急医学/東京ベイ・浦安市川医療センター
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  • 刊行年月:2018/07/31