救命救急のディシジョン・メイキング - 実践のためのEBMハンドブック -

救急現場でさっと役立つ集中治療ガイド
救急初期診療とその後のICU管理をつなぐコンセプトのもと集中治療の基礎をまとめたハンドブック。救急外来での初期の診断・治療のアプローチと、おもに最初の24時間で行うべき集中治療について、エビデンスと実臨床に即して解説。必須の血行動態モニタリングや超音波検査、集中治療が必要となる疾患はもちろん、薬物中毒や緩和医療など関連事項まで言及。救急医と集中治療医、それを目指す研修医必携必備の書。
¥9,900 税込
監訳:今 明秀 八戸市立市民病院 救命救急センター 所長
ISBN
978-4-89592-840-3
判型/ページ数/図・写真
A5変 頁1088 図90・写真46
刊行年月
2016/5/27
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Section 1 イントロダクション
Section 2 血行動態モニタリング
Section 3 集中治療での超音波検査
Section 4 肺の集中治療
Section 5 心血管系の集中治療
Section 6 神経系の集中治療
Section 7 消化器系と血液疾患の集中治療
Section 8 敗血症と敗血症性ショック
Section 9 酸塩基平衡障害と電解質・水バランスの異常
Section 10 内分泌系の集中治療
Section 11 毒物に対する集中治療
Section 12 環境に起因する疾患の集中治療
Section 13 鎮静とせん妄
Section 14 老年医学と緩和ケア
Section 15 救急-ICU:情報の共有
エピローグ

監訳者の序
「Decision Makingここにあり」

●君はできるか
救急外来に押し寄せるおびただしい患者。さまざまな傷病,緊急度の救急患者に適切な初期診療を行う。複数患者の初期診療に同時に対応し,その中から優先順位を判断する。Decision Makingをする。救急外来で起こる突発的な急変対応でも焦らない,おびえない,自信をもつ。重症患者へは初期診療だけではもちろんすまされない。初期診療から集中治療まで一貫して診る。ICUで待ち受ける合併症,予想された危機的状況でも,多職種と連携・協力し良好なコミュニケーションのもとでリーダーシップをとる。
 私は君に問う。自分の少ない経験則で診療していないか。最新のエビデンスにもとづいた急性期の医療を心がけているか。仕事は忙しく充実しているが,何か大事なことを犠牲にしていないか。on/offはあるか。分厚いICUブックは本棚にあるけど飾りになっていないか。
 そう,君たちはいつまでたっても不安を感じているはずだ。

●不安解消
その答えは,本書にある。
本書は適度なボリュームで一項目を簡単に通読できる。目次をみて選んで読める。翻訳本にありがちな時代遅れの本ではない。研修医が病態から学びたいときに役立つ。後期研修医が読んだ,あるいは読めなかったICUブックの代わりになる。指導医が診療で迷ったとき,カンファレンスでコメントするときに役立つ。

●内容充実
目指すのは「これからの救命救急医療Emergency Critical Care」だ。内容は次のとおり。動脈圧モニタリングでどこまでわかるのか。集中治療で指針となる超音波検査のプロトコルは何か。肺の超音波を知っているか。肺の集中治療は人工呼吸器と体外式膜型人工肺(ECMO)。慢性閉塞性肺疾患(COPD)から肺塞栓までの治療を教える。心不全と心原性ショックの治療,さらに心停止後の管理まで。中枢神経系は話題の脳梗塞治療,てんかん重積をしっかりと。敗血症の昇圧薬と抗菌薬の使い方を根本から。急性腎傷害(AKI)の治療法は? 副腎不全,甲状腺機能低下,血糖異常の救命救急治療。よくあるアルコール離脱とは。低体温症と溺水を救う。毎日使えるせん妄と鎮静薬の選択。救急での緩和医療を知っているか。そして重症度予後判定まで教える。

●定価9,000円
この内容とボリュームで1万円を切る。
 値段が安いので,自宅と病院と2カ所に買っておける(度忘れしても大丈夫)。
 値段が安いので,後輩の国試合格祝いにプレゼントできる(すべて知っているようにみられて尊敬される)。
 値段が安いので,ICUナースステーションにプレゼントできる(そしてこっそり自分で利用します)。

●推薦
洋書ランキングでベスト10(執筆時)!

八戸市立市民病院
救命救急センター 所長
今 明秀



編者の序

救急医は,増え続ける重症患者の治療に追われている。この救急集中医療の増加は,患者の救急外来での滞在時間の延長をもたらし,救急医の新たな負担となっている。今や救急医は,緊急の蘇生治療だけではなく,複雑な心臓・肺・神経系などの領域でも,緊急時の長期的管理に従事しなければならなくなってきている。
 救急医療現場のリーダーはこれまで,時宜を得た巧みなやり方で救急医療と集中医療の間で広がりつつある重複業務をうまくまとめてきた。研修プログラムの指導医らは,研修医教育や臨床実習において集中治療に新たな重点をおくようになっている。米国内では,救急科が,重症疾患の早期目標指向療法(EGDT)における臨床研究の焦点となってきている。そして最終的に,American Board of Emergency Medicine(ABEM)と American Board of Internal Medicine(ABIM)による誰もが待ち望んでいた協力のもと,救急科の研修を終えた医師であれば,フェローシップでの研修後に集中治療専門医の認定試験が受験できることで合意された。
 本書は,研修医や救急指導医に向けた,救急集中医療の診断や処置のためのポータブルガイドである。共著者には,救急医療,呼吸器・心臓・消化器・神経系の集中治療などの分野で活躍されている中堅医師や指導医を含んでいる。しかし,それは,すでに救急医がベストを尽くし,緊急で致死的な状況を認識し是正するための指針を意図してのものではいない。むしろ,重症患者によくある混沌として状態で資源の限られた環境の中で,随時入ってくるデータにもとづいて決断を下さなければならない救急医のために,集中医療の基礎について詳述したものである。
 各章では,集中医療の普遍的問題を簡素化したレビュー,根拠にもとづいた治療管理のためのガイドライン,関連文献を一覧で紹介している。われわれの望む結果は,変化し続ける救命救急医療の世界において,合理的で冷静な意思決定(decision making)ができることである。その挑戦のための価値あるガイドである。

John E. Arbo, MD

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