スポーツ診療ビジュアルブック

スポーツ医療人必携の「見てわかる」マニュアル登場!
スポーツ整形外科とアスリートのプライマリ・ケアを、美麗なカラーイラストを配し簡潔にまとめた診療マニュアル。最新の関節鏡視下手術のみならず各種骨折に対する観血的整復固定術(ORIF)も詳説。外科医に役立つプライマリ・ケアの記載も充実。各項目の左頁に適応と目的、手術手技、術後管理とリハビリテーション、予後、競技復帰、文献からなる解説、右頁にイラストを配置。整形外科医・スポーツ医をはじめ、コメディカルスタッフ、トレーナー必携。

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『スポーツ診療ビジュアルブック』電子版

¥14,300 税込
監訳:櫻庭景植 順天堂大学大学院スポーツ医学教授
ISBN
978-4-89592-856-4
判型/ページ数/図・写真
A4変 頁416 図138
刊行年月
2016/5/30
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監訳のことば

現在,医療現場において,内視鏡を利用した手術が全世界的に主流になりつつある。モニターやロボット技術を使い,なるべく患者への侵襲が少ない手術が好まれている。
 関節鏡視下手術は,当初,日本の渡辺正毅先生の業績により,わが国から発展を遂げた分野であり,われわれはその技術をさらに深めていく努力をしなければならない。
 今回,米国から鏡視下手術の方法について,ふんだんに図を取り入れた本が出版された。整形外科,とくにスポーツ外傷・障害がたくさん含まれており,若い先生方の学習に最適と考えた。また本書は,整形外科ばかりではなく,救急外傷や,他の分野にもたくさん触れられており,総合的にまとまった有益な教科書と考え,監訳をするに至った。
 翻訳は各分野で専門知識の深い先生方にお願いした。また,整形外科以外の分野は,若い新進気鋭の先生方にも一部お手伝いいただいた。ここに改めて,すべての先生方に深謝申し上げたい。
 この翻訳書が,諸先生方やスポーツ医療に携わる理学療法士やトレーナー,健康運動指導士の皆様のお役に立つことを期待する。

2016年4月
順天堂大学大学院 スポーツ医学 教授
櫻庭 景植





数年前,私の大学時代からの友人であるDr. Jeff Koninから,以下のようなコンセプトにもとづいた独自の教科書づくりについて相談を受けた。それは,「公認アスレチックトレーナーや理学療法士,健康運動指導士やこの分野にかかわる専門家たちに有益な,またアスリートの怪我や故障,コンディションの理解に役立つような教科書」の作成についての話であった。私は,「1枚の図は千文字の言葉に値する(a picture is worth a thousand words)」と信じているので(とくにわれわれ整形外科分野において),それぞれの章に図をたくさん入れるように,強く要望を出した。数年後,2つの出版社と,何人かのイラストレーター,多くの編集者たちの努力により,この理想的な本が完成した。それぞれの章は独立しているが,以下の共通のフォーマットで統一されている。

・適応と目的
・手術手技
・術後管理とリハビリテーション
・予後
・競技復帰
・参考文献
・関連図

 Dr. Koninと私は制作をはじめてすぐに,この本を完全なものにするには助けがいることに気づき,何人かの有能な専門家に手伝っていただいた。ここですべての方にお礼を述べることはできないが,しかし,次の方々にはぜひ感謝の意を述べなければならない(ABC順)。

・Dr. Bill Athans:当時USFの医学生だった彼には,「足関節,足」の章を手伝っていただいた。
・Dr. Brian Busconi:制作の最終段階で「股関節」の章を手伝っていいただいた。
・Dr. A. Bobby Chhabra:「肘関節」や「手関節,手」の章の大部分を手伝っていいただいた。ヴァージニア大学のチーフレジデントであったDr. Scott A. Eisenhuthにも協力していただいた。Dr. Scottは現在,ミシシッピー州ビロクシにあるキースラー空軍基地に勤務している。
・Dr. Justin Griffin:ヴァージニア大学の素晴らしいレジデントの1人であるが,スポーツ医学に興味をもっている。文章や図の構成に関して副編集者として働いてもらった。
・Dr. Jeff Konin:リハビリテーション分野について,すべての章を執筆いただき,本書の制作全般に大いに貢献してくれた。
・Dr. German Maralunda:Florida Orthopaedic Institute(フロリダ整形外科研究所)の脊椎班のフェローであるが,「脊椎」の章を手伝っていいただいた。
・Dr. Dilaawar(Danny)Mistry:プライマリケア(初期治療)の章を手伝っていいただいた。
・Dr. Joseph Park:「足関節,足」の章で大いに貢献してくれた。当時ヴァージニア大学のレジデントであった(現在はピッツバーグ大学で足の専門医をしている)Dr. MaCalus Hoganにも協力していただいた。
・Dr. Frank Shen:「脊椎」の章を手伝っていいただいた。
・Dr. Siobhan Statuta:Dr. Mistryとともに「プライマリケア」の章の文章や図の構成に関して,副編集長として働いてもらった。
・Dr. David Weiss:骨折の図を見ていただき,また本書全般にわたり助言もいただいた。
 Lippincott Williams & Wilkins/Wolters Kluwer Healthのたくさんのスタッフ,そしてその協力会社の方々,特にきれいな図の多くを作成していただいたSynapse Studiosの方々に感謝する。Mr. Jack Haley, Ms. Elise Paxson, Mr. Mark Myktuikほか,何人かの方々はすでに退職しているが,彼らの貢献はとても貴重であった。最終的に本書を発刊までこぎつけさせたRuchira Gupta, Abhishan Sharma of Aptara,そしてとくにプロダクトマネージャーのMr. Dave Murphyに感謝を申し上げる。
 本書はDr. Koninと私の当初の構想を大きく上回って規模の大きい,そして素晴らしいものとなった。Dr. MistryとDr. Statutaにご尽力いただいたプライマリケア(初期治療)の章に,私はとくに満足している。私自身にとっても非常に有益であったことを認めなければならない。
 出版社は寛大にも本書の素晴らしいイラストを私が講演などに使うことを許可してくださった。患者やアスリートへの教育や説明に,本書を整形外科クリニック,アスレチックトレーニングルーム,理学療法室などで活用できるのを楽しみにしている。

マークD. ミラー,M.D.
ヴァージニア大学整形外科S. Ward Casscells教授
ジェームスマジソン大学 チームドクター
Editor in Chief, Return to Play

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