ハルペリン 病態から考える電解質異常

水・電解質、酸塩基平衡異常を
病態から じっくり、しっかり 理解したい人のための
本格的な教科書、世界的“定番”「ハルペリン」
最新第5版の邦訳
具体的な症例を踏まえ水電解質、酸塩基平衡異常を病態から解き明かし、診断と治療に結びつけて解説した名著。体液異常がなぜ引き起こされたのか、生理学,生化学に踏み込んでその病態を徹底的に解説。結果として十分な“臨床力”の獲得(醸成)をはかることができる。水電解質に関して「なんとなく理解しているがやや曖昧」という医学生、研修医、医師にとっての決定版テキスト。
¥8,580 税込
原著タイトル
Fluid, Electrolyte, and Acid-Based Physiology:A Problem-Based Approach, 5th Edition
訳:門川俊明 慶應義塾大学医学部医学教育統轄センター教授
ISBN
978-4-8157-0119-2
判型/ページ数/図・写真
B5 528頁 図159
刊行年月
2018/5/31
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Section 1 酸塩基平衡
1 酸塩基平衡の生理の原則
2 酸塩基平衡異常の診断ツール
3 代謝性アシドーシス:臨床アプローチ
4 NaHCO3 喪失による代謝性アシドーシス
5 ケトアシドーシス
6 酸増加型代謝性アシドーシス
7 代謝性アルカローシス
8 呼吸性酸塩基平衡異常

Section 2 ナトリウムと水
9 ナトリウムと水の生理
10 低Na血症
11 高Na血症
12 多尿

Section 3 カリウム
13 カリウムの生理
14 低K血症
15 高K血症

Section 4 統合生理
16 高血糖

 水・電解質,酸塩基平衡の英語の教科書では,Burton Roseらの“Clinical Physiology of AcidBase and Electrolyte Disorders”(Rose本)と,Halperinらの“Fluid, Electrolyte, and AcidBase Physiology: A ProblemBased Approach”(Halperin本)が2大巨頭といってよいだろう。Rose本は2000年を最後に,改訂は止まっている。今回,Halperin本は,2016年の秋に第5版が出版され,それを日本語に翻訳したのが本書である。
 Halperin本は,非常に歯ごたえのある硬派な1冊である。水・電解質,酸塩基平衡に必要な生理学,生化学の記述をしっかりおこない,それに基づいて,診断,治療について解説をおこなっている。病態を理解することに最大の力点をおいているといったらよいだろう。また,Halperin,Kamelの哲学とも言える,一本の筋が通った本である。
 日本語の水・電解質,酸塩基平衡の本はたくさん出版されているが,このように,生理学,生化学に踏み込んで病態を徹底的に解説している本はない。水・電解質,酸塩基平衡が嫌いな方にとっては,生理学,生化学がいやだという方が多いだろうが,本当に水・電解質,酸塩基平衡を理解しようと思ったら,避けられないと考えた方がよい。実際,米国腎臓学会の水・電解質,酸塩基平衡異常の生涯教育プログラムでは,多くの時間を生理学に割いており,それが,米国の腎臓内科専門医の深い知識を裏打ちしている。
 しかし,今まで,日本語でそうした本格的な水・電解質,酸塩基平衡の勉強をしようとしても,適切な教科書がなかった。今回,訳者がHalperinの翻訳を手がけたのは,臨床マニュアルではなく,水・電解質,酸塩基平衡異常の徹底的な理解ができる骨太な教科書を日本語で届けたいと考えたからである。ぜひ,この本格的な教科書でしっかり理解をしていただければと思う。
ただ,そうはいっても,いきなり,第1章の生理学,生化学のオンパレードの章を読んだら,挫折してしまうかもしれない。第2章から始めて,必要に応じて第1章に戻るという読み方もありだと思う。Naのセクションであれば,第10章,第11章から読み始めて,必要に応じて,第9章を読むというやり方がよいかもしれない。
 訳者は,日本語の水・電解質,酸塩基平衡異常の本も出しており,多くの教育講演もおこなっている,その分野の専門家であると自負している。今回,分担翻訳という形を取らずに,訳者1人で翻訳をおこなった。その大役を終えた感想といえば,500ページもある教科書の翻訳を1人でやるなんてことを気安く言うべきではない,ということになる。この半年間は,まるで受験生のように毎日,翻訳作業に明け暮れた。しかし,分担翻訳という形式をとらずに,1人の専門家が通して翻訳したことで,全体の訳文の統一感が出せたのではないかと思う。
 今回,1人で500ページの教科書を翻訳するという無謀な試みを1年以上にわたって熱心に応援して下さったメディカル・サイエンス・インターナショナルの皆さまに,厚く御礼申し上げます。

2018年4月
門川俊明

2019-07-10

【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。

Part 10
症例10-3:茶色の色素斑のある低Na血症の表内のK+,BUNの血漿値(p270)
(誤)3.9 mmol/L, 6 mg/dL(2.0 mmol/L)
(正)5.5 mmol/L, 28 mg/dL(10 mmol/L)

2019-01-10

【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。

45ページ

尿中総電荷数の項目内10〜11行目
(誤)したがって,UNa + UKがUCl上回ると,
(正) したがって,UClがUNa + UK上回ると,

尿中総電荷数の項目内の式2
(誤)UNH4 = (UNa + UK)− (UCl+ 80) (式2)
(正) UNa + UK + UNH4 = UCl+ 80 (式2)

( いずれも誤訳ではなく原著の間違い。原著者と協議のうえ,修正。) 

際限なき医学欲を満たす、極上の教科書を召し上がれ。

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