頭頸部のCT・MRI 第3版

頭頸部画像診断を極める包括的スタンダードテキスト、待望の大改訂

頭頸部の画像診断の必須知識を網羅した定番テキスト、7年ぶりの改訂。TNM分類(第8版)、WHO腫瘍分類(第4版)などの発表をうけ、内容を全面的にアップデート。 1785枚の症例写真と、複雑な局所解剖の理解を助けるカラー図、PET/CTなどのカラー写真を多用するなど、視認性が大きく向上し、内容はさらに充実。放射線科医のみならず、耳鼻咽喉科、頭頸部外科、眼科などの臨床医の必備書。

¥16,500 税込
編集: 尾尻博也 東京慈恵会医科大学放射線医学講座教授 酒井修 ボストン大学医学部放射線科教授
ISBN
978-4-8157-0157-4
判型/ページ数/図・写真
B5 頁880 図105・写真1785
刊行年月
2019/4/17
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I.頭蓋底
II.眼 窩
III.側頭骨
IV.鼻副鼻腔
V.顎関節
VI.顎骨病変
VII.頸筋膜・頸部組織間隙
VIII.上咽頭
IX.口 腔
X.中咽頭
XI.下咽頭
XII.喉 頭
XIII.頸部リンパ節
XIV.頸部嚢胞性・嚢胞様病変
XV.唾液腺
XVI.甲状腺・副甲状腺
XVII.頭頸部におけるInterventional Radiology

今般,『頭頸部のCT・MRI』第3版を上梓することとなり,第2版に続き,酒井,尾尻で編集を担当させていただいた.初版は2002年に多田先生,黒崎先生ご編集のもと本邦における頭頸部画像診断に関する最初の本格的な教科書として発刊された.第2版は2012年であったが,この10年の経過のなかで,多列検出器型CTや3T MRI普及などの診断機器の発達,TNM分類の改訂(2010年のAJCC第7版),化学放射線療法,放射線治療の進歩などにより改訂の必要性が生じた.今般,第2版から7年とより短い期間で改訂に迫られた.おもな理由はTNM分類(2018年のAJCC 8th edition),頭頸部腫瘍のWHO分類(2017年の第4版)の改訂によるものが大きく,HPV陽性中咽頭癌,口腔癌での深達度評価など,頭頸部画像診断医が求められる知識,役割にも大きな変化が生じたことによる.
第3版より2色刷りとして本全体で視認性を向上させた.構成はおおむね第2版に準じたが,第2版の約740頁を大きくこえて約840頁もの内容となった.ひとえに執筆陣の熱意のなせる業であるが,小玉先生,長縄先生,藤田先生,金田先生には初版から通じてのご執筆で,実に17年の長きにわたり頭頸部画像診断を先導してこられたことに心から敬服する.一方で,加藤先生(鼻副鼻腔),檜山先生(頸部リンパ節),柏木先生(唾液腺),佐竹先生(甲状腺・副甲状腺),田村先生(IVR)を新たな執筆者としてお迎えした.頭頸部は決して大きな領域ではないが,多くの構造が密に関連した組織集合体であり,解剖の複雑さ,疾患の種類の多さもあり,高度の専門性が求められる.若く熱意にも溢れた先生方にご参加いただけたことは大きな喜びである.思えば洋書の教科書として,初版発刊当時はSom,Curtin 編集の”Head and Neck Imaging(当時は第3版)” がどこの読影室にも置かれていたが,2011年の第5版を最後に改訂されていない.現在は2016年に第3版が出されたHarnsbergerの“Diagnostic Imaging:Head and Neck” が広く受け入れられているようである.この変遷のなか,本書が17年にもわたり本邦を代表する教科書として広く受け入れられてきたことに,多田先生,黒崎先生から受け継がれてきた歴史の重みを感じる次第である.第3版も引き続き本邦での画像診断医,耳鼻科・頭頸部外科医,歯科・口腔外科医,放射線治療医,眼科医,放射線技師など,頭頸部診療にかかわるすべての医療関係者の助けとなり,日常診療に大きく貢献することを信じている.
最後に熱意をもって執筆いただいた先生方,大変丁寧な編集作業を行っていただいたメディカル・サイエンス・インターナショナルの後藤亮弘氏,菅野明氏に深謝する.

2019 年3 月
編者

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