INTENSIVIST(インテンシヴィスト) 2019年2号

特集:栄養療法アップデート 前編
Intensivist誌では,第42,43号において,以前11号で取り上げたテーマ「栄養療法」をアップデートします。栄養療法は現在では,単独では患者生命予後を変えるだけの力がなくなったのかもしれません。しかし患者生命予後改善まで結びつかずとも,生理学的・代謝栄養学的なアウトカムが改善することも重要であることが強調されてきており,栄養療法の立ち位置は高まる可能性を秘めています。本特集では,急性期栄養療法において,現状までにわかっていることとわかっていないことを明確にしたうえで,残されている課題,および重症患者における侵襲メカニズム,栄養障害の病態生理を解説します。


  • 「世界標準の集中治療を誰にでもわかりやすく」をコンセプトに、若手医師の育成や情報交換を目的として発足した「日本集中治療教育研究会」(Japanese Society of Education for Physicians and Trainees in Intensive Care=JSEPTIC)の活動をベースに、年4回発行。

  • 毎号1つのテーマを決め、最新のエビデンスに基づいて、現在わかっていること/わかっていないことを検証、徹底的に解説。施設ごとに異なる診療を見直し、これからの集中治療のスタンダードを提示する。

  • 重症患者の治療にあたる医師として最低限必要な知識を手中に収めるべく、テーマは集中治療にとどまらず、内科、呼吸器、救急、麻酔、循環器にまで及び、ジェネラリストとしてのインテンシヴィストを追求する。

  • 集中治療専門医、それを目指す若手医師をはじめ、専門ナース、臨床工学技士、さらには各科臨床医に対し、集中治療を体系的に語り、議論し、意見交換ができる共通の場(=アゴラ)を提供する。











JSEPTIC ホームページ

特定非営利法人 日本集中治療教育研究会
¥5,060 税込
著者
責任編集: 東別府直紀 神戸市立医療センター中央市民病院 麻酔科 /NST 安田英人 鉄蕉会亀田総合病院 集中治療科 真弓俊彦 産業医科大学医学部 救急医学講座
ISBN
978-4-8157-0087-4
刊行年月
2019/4/23
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はじめに:栄養療法はいまだカオスである

  安田 英人 鉄蕉会亀田総合病院 集中治療科



Part Ⅰ. 栄養療法のエビデンスレビュー

現在研究が盛んなトピックス

1.どのような栄養投与方法が推奨される?:いつ開始して,いつまでに,どれくらいのカロリーを目指す?

  中村 謙介 日立総合病院 救急集中治療科

2.3大栄養素(糖質・タンパク質・脂質)はどのように投与すべきか?:これまでにわかっていること・わからないこと

  窪田 佳史・讃井 將満 自治医科大学附属さいたま医療センター 麻酔科・集中治療部

過去に研究が盛んであったトピックス

3.どのような投与経路が推奨されるのか?:持続 vs. 間欠,胃 vs. 幽門後

  石塚 あずさ 東京ベイ・浦安市川医療センター 救急集中治療科 集中治療部門

  片岡 惇 練馬光が丘病院 救急集中治療科

4.nutritional supplements としての抗酸化剤,プレ/プロ/シンバイオティクスは投与すべきか?

  山内 健 産業医科大学病院 小児外科

5.免疫調整栄養剤は投与すべきなのか?:新たなエビデンスの確立を目指して温故知新

  岩下 義明 三重大学医学部附属病院 救命救急センター



Part Ⅱ. 栄養療法実践編

1.重症患者の栄養リスク評価とアセスメント:栄養ケアプロセスにのっとり簡便迅速に

  石川 史明 日本赤十字社医療センター 栄養課

  東別府 直紀 神戸市立医療センター中央市民病院 麻酔科

2.タンパク質投与量評価:正しく評価し,正しく使うための理解と実践

  矢田部 智昭 高知大学医学部 麻酔科学・集中治療医学講座

3.各種デバイスによる栄養状態評価と必要エネルギー投与量算出:間接熱量計の活用は,その限界を知ることから

  大島 拓 千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学

4.過剰栄養投与の有害性とモニタリング:重症患者の栄養療法はoverfeedingの正しい理解から始まる

  寺島 秀夫 筑波大学消化器外科/茨城西南医療センター病院 がんセンター

5.栄養療法のトラブルシューティング:経腸栄養の安易な中止は不要:逆流や誤嚥,下痢への対処法

  巽 博臣 札幌医科大学医学部 集中治療医学

6.栄養プロトコル:実践するうえでのTIPS

  山口 順子 日本大学医学部附属板橋病院 救命救急センター

  東別府 直紀

【コラム】経腸栄養チューブ挿入方法と確認方法:幽門を越えるために

  石川 淳哉・野村 岳志 東京女子医科大学 集中治療科

【コラム】経腸栄養剤の種類とアウトカム:成分栄養剤,消化態栄養剤,半消化態栄養剤,日本の栄養剤はこんなにいるのか?

  堤 理恵 徳島大学大学院 医歯薬学研究部 代謝栄養学分野



●Pro-Con 私ならこうする

1.非ARDS患者における栄養療法-full feedingを目指す

Pros:underfeedingがよいというデータは,日本のICUには当てはまらない

  山田 知輝 大阪警察病院 ER・救命救急科

Cons:研究デザインに問題あり,一律full feedingは避けよ

  泉野 浩生 長崎大学病院 高度救命救急センター/長崎大学大学院 腫瘍外科

2.ARDS患者における栄養療法-full feedingを目指す

Pros:高齢/痩せの重症ARDS患者を考えれば,これもあり

  京 道人・志馬 伸朗 広島大学大学院医歯薬保健学研究科 救急集中治療医学

Cons:臨床経過と患者の状態に合わせた栄養設計を行う

  鈴木 秀鷹 武蔵野赤十字病院 救命救急センター

  安田 英人



特集:重症感染症2

【コラム】MinIONTMを使ったクリニカルシークエンシングが拓く病原菌同定の新スタンダード:オンサイトでの感染症診断を可能にする超小型シークエンシングシステム

  甲斐 慎一 京都大学医学部附属病院 手術部

  松尾 禎之・広田 喜一 関西医科大学附属生命医学研究所 侵襲反応制御部門



連載

■え?知らないの?TEG,ROTEM

〈シリーズ構成:森實 雅司 済生会横浜市東部病院 臨床工学部〉

  倉島 直樹 東京医科歯科大学医学部附属病院 MEセンター

■Lefor’s Cornor

第32回:Vascular Access and Hemodynamic Monitoring Part XIII.

Arterial Lines IV:Femoral Artery Catheter Placement

  Sayaka Kato Tokyo Kita Hospital

  Saya Chiba・Alan Kawarai Lefor Department of Surgery, Jichi Medical University

■国際学会へ行こう!

第2回:Society of Critical Care Medicine annual congress

  岸原 悠貴 武蔵野赤十字病院 救命救急センター

■日本集中治療教育研究会(JSEPTIC)

JSEPTIC簡単アンケート

第30回:成人の呼吸不全に対するV-VECMO・重症患者におけるストレス潰瘍予防

  片岡 惇 練馬光が丘病院 救急集中治療科

■集中治療に関する最新厳選20論文

  吉田 英樹 聖マリアンナ医科大学 救急医学

  柳井 真知 神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター

2019-05-14

p.400 図16中の矢印の位置
正しくは以下の通りです。

2019-04-18

p ii, 18行目, 岩下 義明のご所属表記
(誤)三重大学医学部附属病院 救急救急センター
(正)三重大学医学部附属病院 救命救急センター

2019-04-17

p.280
特集「どのような投与経路が推奨されるのか?」の著者
石塚あずさ先生の所属表記について
(誤)Department of Critical Care Medicine
(正)Department of Critical Care Medicine Tokyo Bay Urayasu Ichikawa Medical Center

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