カプラン臨床精神医学ハンドブック 第4版 - DSM-5®診断基準による診療の手引 -

DSM-5に準拠し大改訂! 精神科診療のエッセンスをコンパクトに凝縮

精神科の教科書として定評ある「カプラン臨床精神医学テキスト」をもとに、特に診断と治療に重点を置き、基本的な知識を箇条書きスタイルで簡便にまとめた実践的な手引書。DSM-5に準拠した13年ぶりの改訂により内容を大幅に刷新。老年を含む成人・小児の精神疾患全般を網羅し、臨床現場で必要とされる情報を過不足なく掲載。精神科医をはじめ研修医、精神保健関連の職種に幅広く有用。

¥7,480 税込
原著タイトル
Kaplan & Sadock's Pocket Handbook of Clinical Psychiatry, 6th Edition
監訳:岩脇 淳 駅前メンタルクリニック院長(宇都宮)・仙波純一 さいたま市立病院精神科部長
ISBN
9778-4-8157-0184-0
判型/ページ数/図・写真
A5 頁664 表287
刊行年月
2020年3月
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第1 章 精神医学の分類
第2 章 精神医学的病歴および精神状態に関する検査
第3 章 精神医学における内科的評価と臨床検査
第4 章 脳画像
第5 章 神経認知障害群
第6 章 他の医学的疾患による認知症または軽度認知障害(健忘性障害)
第7 章 他の医学的疾患による精神障害
第8 章 物質関連障害および嗜癖性障害群
第9 章 統合失調症
第10 章 統合失調症様障害,統合失調感情障害,妄想性障害,および他の精神病性障害
第11 章 気分障害
第12 章 不安症群/不安障害群
第13 章 強迫症および関連症群/強迫性障害および関連障害群
第14 章 心的外傷およびストレス因関連障害群
第15 章 解離症群/解離性障害群
第16 章 身体症状症および関連症群
第17 章 パーソナリティ障害
第18 章 性機能不全群および性別違和
第19 章 食行動障害および摂食障害群
第20 章 肥満とメタボリックシンドローム
第21 章 正常睡眠および睡眠-覚醒障害群
第22 章 秩序破壊的・衝動制御・素行症群
第23 章 心身医学
第24 章 自殺,暴力,救急精神医学
第25 章 児童精神医学
第26 章 老年精神医学
第27 章 終末期ケアに関する問題
第28 章 精神療法
第29 章 精神薬理学および栄養補助食品
第30 章 脳刺激療法
第31 章 司法精神医学および精神医学における倫理的問題
第32 章 医薬品誘発性運動障害
徴候と症状の用語解説
索引

本書は, B. J. Sadock, S. Ahmad, V. A. Sadock よるKaplan & Sadock's Pocket Handbook of Clinical Psychiatry 第6 版(2019 年)を翻訳したものである。日本語版としては第4 版に当たり, DSM-5 に準拠した初めての改訂となる。米国にはKaplan & Sadock's Comprehensive Textbook of Psychiatry という精神医学教科書の決定版がある。その実践的なエッセンスを, その名の通りポケットにも収まる大きさに要約したものが本書である。米国の精神科レ ジデントがみな白衣のポケットに入れているほどの定番と聞く。この大きさのハンド ブックに驚くほどの量の情報が詰まっており,日本でも研修医,精神科レジデントのみ ならず,専門医の方々にも日々の臨床で参考にしてもらえる内容であると思う。
本書は全32 章からなるが,第1 章から第4 章までが精神科臨床の総論に相当する。 第1 章「精神医学の分類」には, DSM-5 分類全体が要領よくまとめられている。DSM-5 についてまだ詳しくない読者にはまずこの章の通読をお勧めしたい。第2 章~第4 章で は病歴と現症,臨床検査,脳画像について,隅々まで網羅的に述べられており,米国の レジデントのレベルの高さを実感することになろう。そこには精神科診察に必要な基本 的なことがほぼすべて書かれている。
第5 章からは疾患各論が続くが,前版まであった各疾患の診断基準の引用は省かれて いる。その代わり,各疾患の概説,診断,疫学,病因,鑑別,治療,予後などが順に書 かれている。第7 章「他の医学的疾患による精神障害」では数多くの外因性精神障害が 詳しく解説されており,本書の特徴の1 つと言える。第8 章では物質関連障害が物質ご とに詳細に論じられており,海外から新たに次々に持ち込まれる違法薬物の臨床を知る のに役立つだろう。
第23 章以後では,心身医学,救急精神医学,児童精神医学などの各領域がそれぞれ 独立した章としてまとめられている。それぞれに読み応えがあり,専門医になる前は各 領域のまとめとして,専門医になった後は復習として活用できるだろう。たとえば,第 28 章「精神療法」を通読することは,実際にその技法を習得する機会が今はなかったと しても,精神療法が本来どのような広がりと深さをもったものなのか知ることができ る。第29 章「精神薬理学と栄養補助食品」では米国で今まさに使用されている薬剤の情 報を得ることができる。また栄養補助食品はサプリメントとして個人輸入されることも あるので,その一覧表は大いに参考になるだろう。さらに第30 章「脳刺激療法」は改訂 によって独立した章であり,電気痙攣療法についての記述が充実し,それ以外にも多く の最新の脳刺激療法が紹介されていて大変興味深い。
最後に,本書は必ずしもDSM-5 によるDSM システムの修正を全面的に受け容れて いるわけではないことを指摘しておきたい。本書は双極性障害と抑うつ障害の完全な分 離を認めておらず,第11 章において気分障害としてまとめて論じている。逆に統合失 調症スペクトラムの概念は採用せず,第9 章が統合失調症,第10 章がその他の精神病 性障害に当てられている。米国においてさえ,重要な概念変更が直ちに受容されるわけ ではないことは,頭の片隅に残しておいてよいかもしれない。実際, DSM-6 でどうな るかは,まだ誰にもわからない。今はいろいろな立場があり状況が混沌とする中, DSM-5 で診断するならこうであると言える知識と実力が必要とされる。そのためには, 本書がきっと読者の皆さんの役に立つだろう。
なお,本書は初版(1997 年)から東京医科歯科大学医学部神経精神医学教室のメン バーで翻訳されてきた。当初より監訳を担当されてきた融道男名誉教授が逝去されたた め『,ストール精神薬理学エセンシャルズ』(MEDSi 社刊)の翻訳で知られる仙波純一先 生に監訳に加わっていただいた。訳者も教室同窓から新たに3 名が参加し,第3 版の翻 訳を参考にしながらも改めて訳出し直してもらった。このような状況でも迅速に訳出を 終えられたのは,ひとえにMEDSi 社の綱島敦子さん,堀内仁さんの尽力のおかげであ る。改めてお礼申し上げたい。
2020 年2 月 岩脇淳

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