即戦力が身につく胸部の画像診断

日常臨床をシミュレートして,胸部画像の読影に習熟できる!

「脳」「頭頸部」「肝胆膵」に続く好評シリーズ第4弾。はじめに現症・経過を示したのちに症例画像を示し、所見を解説、診断(疾患名)を明らかにするという実地診療に沿った構成の実践書。難易度を入門編、実力編、挑戦編の3つに分け、各レベルで診断名を類推できないように症例をアトランダムに配置、日常診療での読影をリアルに再現する。臨床的な知識も含めた「問題」と「解答」を織り込み、専門医試験にも役立つよう配慮。放射線科のみならず、呼吸器内科・外科の研修医・専門医にも役立つ。

¥9,350 税込
編集:芦澤和人(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科臨床腫瘍学 教授)・藤本公則(久留米大学医学部放射線医学講座 教授)・藪内英剛(九州大学大学院医学研究院保健学部門医用量子線科学 教授)
ISBN
978-4-8157-3100-7
判型/ページ数/図・写真
B5 頁620 写真1251 図6
刊行年月
2024年4月
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Level 1 (入門編):専門医試験を想定したレベル(69疾患)
Level 2 (実力編):診断専門医試験を想定したレベル(54疾患)
Level 3 (挑戦編):診断専門医の実力を伸ばすレベル(27疾患)
(各レベル内の症例は,アトランダムに配列)

疾患・臓器カテゴリー別
感染性疾患(28)
腫瘍性疾患(21)
気道性疾患(8)
吸入性疾患(4)
アレルギー性疾患(7)
代謝性疾患(4)
肉芽腫性疾患(3)
間質性肺疾患(15)
先天性疾患(10)
肺血管疾患(10)
外傷性疾患(3)
縦隔疾患(18)
胸膜・胸壁疾患(15)
大血管疾患(4)
*数字は,疾患数

「即戦力が身につく画像診断」シリーズの「脳」「頭頸部」「肝胆膵」に続く第4弾として,本書が企画された.胸部領域の14の疾患・臓器カテゴリーにおいて150の豊富な疾患が準備されている.先行の3編と同様,実臨床を想定したコンセプトに基づく記載となっており,以下にその特徴を列挙する.
● 臨床情報,画像所見,最終診断と経過を提示した後に,Q&A形式の問題,画像診断のポイント,疾患の解説,鑑別診断と続き,Q&A形式の解答を本文の末尾に配置→ 画像診断の知識の整理のみならず,Q&A形式の問題と解答があることで,臨床的な知識の習得も可能である.
● 症例の難易度により「入門編(専門医試験を想定したレベル)」,「実力編(診断専門医試験を想定したレベル)」,「挑戦編(診断専門医の実力を伸ばすレベル)」に区分→ 知識や経験のレベルに応じて学習することが可能である.
● 難易度別に,症例は疾患・臓器カテゴリーに対してランダムに配置→ 実臨床では,疾患・臓器カテゴリーが“unknown”の症例の読影を行っており,日常臨床をシュミレートすることが可能である.
胸部領域の画像診断法の第一選択は胸部単純X線撮影であるが,これまでの目覚ましい診断技術の進歩と普及によって,CTが画像診断の中心的役割を担っている.現在は,薄い画像再構成厚でのCT画像が一般的であるが,「薄層CT」と「高分解能CT(HRCT)」の用語が混在して使用されている.本書では,高周波関数での画像再構成厚1〜2mmの画像において,両肺再構成画像として表示されているものを薄層CT,片肺再構成画像として表示されているものを高分解能CT(HRCT)と表記することとした.
 本シリーズは,専門医資格の取得を目指すレジデントや胸部領域を専門としない画像診断医の先生方に向けに企画されたものであるが,編者らは,初学者から経験豊富な先生まで幅広い層を対象とした臨床実地書に仕上がったと考えている.日常診療において読者のお役に立てることを切に願っている.
 今回,日常業務でご多忙ななか執筆を快く引き受けいただいた日本全国の中堅からベテランの先生方に心から感謝を申し上げる.最後に,企画から2年で本書を出版する運びとなったが,その間,極めて丁寧にサポートいただいたメディカル・サイエンス・インターナショナルの正路氏にこの場を借りて深謝する.

2024年3月
  編 者

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