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Hospitalist(ホスピタリスト)2014年4号 このページを印刷する

特集:緩和ケア
    全入院患者に緩和ケアを

未曾有の多死高齢化社会を迎えつつあるなか,ホスピタリストには時代のニードを踏まえて患者に満足度の高い医療を提供する役割が求められています。WHOの定義では,緩和ケアの対象を悪性腫瘍に限定せず,すべての治癒困難な進行性疾患としています。これは,慢性進行性疾患の終末期に生じるさまざまな苦痛や困難に対して,緩和ケアが行われるべきであることを示しています。また,緩和ケアは特定の場所で提供される医療やケアを指すものではなく,患者と家族の苦痛を軽減し,QOLを向上させるアプローチであると定義されます。つまり,ホスピタリストは,急性期病院において疾患特異的治療を担当するのみならず,疾患が進行し,予後が短いと予測されるようになった段階で急性期病院に入院してきたケースに対し,最前線で自ら率先して緩和ケア(ここでは一次緩和ケア)を提供する役割を担うのです。緩和ケアは,緩和ケア科や専門チームのみが担うものではなく,すべての医療者によって担われる基本的ケアの一部であると理解する必要があります。本特集では,ホスピタリストが知っておくべき重要項目の知識を整理するとともに,求められる満足度の高い個別ケアをどのように実践すべきか,個々の症例で応用できる内容を提供します。また,これまでほとんど臨床研究はなされてこなかった分野ですが,近年,その必要性が認識され,臨床疑問を解決してくれるエビデンスが得られてきています。これらも可能なかぎり網羅します。

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責任編集:
関根 龍一 亀田総合病院 疼痛・緩和ケア科
八重樫 牧人 亀田総合病院 総合内科
ISBN 978-4-89592-940-0
定価 4,968円(本体4,600円+税8%)
刊行年月 2014/12
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目次

はじめに 全入院患者に緩和ケアを
  関根 龍一 亀田総合病院 疼痛・緩和ケア科
1. ホスピタリストにも必須となる緩和ケアの知識:基本用語,必須要素,新しい概念
  関根 龍一
2. ホスピタリストが把握しておくべき疼痛の評価と治療:総論:「痛み」は「トータルペイン」と考える
  蔵本 浩一 亀田総合病院 疼痛・緩和ケア科
3. 医療用麻薬(オピオイド)を含めた薬物療法:各論:副作用対策,疼痛治療の対応
  久原 幸 手稲渓仁会病院 がん治療管理センター 緩和ケア室 緩和ケアチーム
4. 症状マネジメント:呼吸困難:原因と強さの評価から最適なケアを考える
 山口 崇 神戸大学医学部附属病院 緩和支持治療科
5. 症状マネジメント:悪心・嘔吐,消化管閉塞,食欲不振:がん消化器症状に対する緩和ケア
  久永 貴之 筑波メディカルセンター病院 緩和医療科
6. 症状マネジメント:精神症状:不安,抑うつ,せん妄の評価と治療
  大谷 弘行 九州がんセンター 緩和治療科
[コラム] 緩和医療分野で比較的最近導入された薬物
  瀧野 陽子・余宮 きのみ 埼玉県立がんセンター 緩和ケア科
7. 緩和ケアと医療倫理・法的側面:臨床家として理解しておくべき現状
  黛 芽衣子 帝京大学医学部附属病院 緩和ケア内科
8. アドバンス・ケア・プランニング:コード確認や事前指示を含めた意思決定プロセス
  八重樫 牧人 亀田総合病院 総合内科
9. 内科疾患の終末期におけるマネジメント:総論:困難な意思決定をどのように行うか?
  平岡 栄治 東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科
10. 内科疾患の終末期におけるマネジメント:各論:脳梗塞,心不全,認知症,COPD
  平岡 栄治
11. 非がん疾患の緩和ケアの動向:不確実で複雑な状況のなかでジェネラリストができること
  大石 愛 University of Edinburgh, Centre for Population Health Sciences, Primary Palliative Care Research Group
[コラム] 臨死期の対応:一般病棟で行う緩和ケアのポイント
  小田切 拓也 聖隷三方原病院 ホスピス科
12. 病院と在宅緩和ケア:連携とその実際:在宅への移行はホスピタリストの理解と行動が重要
  廣橋 猛 永寿総合病院 緩和ケア科緩
[コラム] 日本の緩和ケア「不都合な真実」と解決策:ホスピタリストのセンス,コミュニケーション・ガイド「十戒」のススメ
  吉本 鉄介 JCHO中京病院 緩和支持治療科
13. 悪い知らせの伝え方:患者や家族のニーズや目標に合わせた医療・ケアのためのコミュニケーションスキル
  上元 洵子・森 雅紀 聖隷浜松病院 緩和医療科
14. 緩和医療EBMアップデート:研究の背景や枠組みからその全体像を理解する
  森田 達也 聖隷三方原病院 緩和支持治療科
[コラム] 自らの死生観を振り返りスピリチュアルケアの理解を深めよう
  瀬良 信勝 亀田総合病院 緩和ケア室 チャプレン