消化器診療プラチナマニュアル



シンプルで濃い

プラチナファミリーのあたらしい仲間です



・好評プラチナマニュアルシリーズ待望の第3弾。

・幅広い消化器領域の症候、疾患、治療薬について、外来・病棟で活用できる項目に絞り、胸ポケットに入るボリュームにまとめた。

・「5大原則」に始まり、「治療薬と検査・手技」、「関連の症候」、「主な疾患」に分けて全42項目で構成。

・日常診療で困ったときの指針を国内外で経験・研鑽を積んできた著者がわかりやすく解説。

・専門・非専門問わず、研修医からベテランまで、さらには看護師・薬剤師にも有用。



電子版はこちら(医書JP)

¥2,200 税込
小林健二 市立大町総合病院内視鏡室長/副内科部長
ISBN
978-4-8157-3023-9
判型/ページ数/図・写真
三五変 頁288 図13/表40
刊行年月
2021年7月
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消化器診療の5大原則

第1 章  消化器領域の主な治療薬と検査・手技
■消化性潰瘍治療薬
◆ヒスタミンH2 受容体拮抗薬(H2RA)
ラフチジン/ラニチジン塩酸塩
◆プロトンポンプ阻害薬(PPI)
ラベプラゾールナトリウム/エソメプラゾールマグネシウム水和物/ランソプラゾール
◆カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)
ボノプラザンフマル酸塩
◆防御因子増強薬
スクラルファート水和物/レバミピド/ミソプロストール
■消化管運動機能改善薬
◆アセチルコリン作動薬
アクラトニウムナパジシル酸塩
◆ドパミンD2 受容体拮抗薬
メトクロプラミド/ドンペリドン/イトプリド塩酸塩
◆選択的セロトニン5-HT4 受容体作動薬
モサプリドクエン酸塩水和物
◆オピオイド作動薬
トリメブチンマレイン酸塩
◆アセチルコリンエステラーゼ阻害薬
アコチアミド塩酸塩水和物
■制吐薬
◆ドパミンD2 受容体拮抗薬
メトクロプラミド/ドンペリドン
◆フェノチアジン系薬剤
プロクロルペラジン
◆抗精神病薬(MARTA)
オランザピン
◆抗ヒスタミン薬
ジフェンヒドラミン・ジプロフィリン
◆ 5-HT3 受容体拮抗薬
ラモセトロン塩酸塩/パロノセトロン塩酸塩
◆選択的NK1 受容体拮抗薬
アプレピタント/ホスアプレピタントメグルミン
■便秘薬
◆浸透圧性下剤
酸化マグネシウム/ポリエチレングリコール(PEG)/ラクツロース
◆膨張性下剤
カルメロースナトリウム/ポリカルボフィルカルシウム
◆分泌性下剤(上皮機能変容薬)
ルビプロストン/リナクロチド
◆胆汁酸トランスポーター阻害薬
エロビキシバット水和物
◆ μ オピオイド受容体拮抗薬
ナルデメジントシル酸塩
◆刺激性下剤
センナ/ピコスルファートナトリウム水和物
◆漢方薬
大黄甘草湯/麻子仁丸/調胃承気湯/潤腸湯/大建中湯
■止痢薬
ロペラミド塩酸塩/ベルベリン塩化物水和物・ゲンノショウコエキス/タンニン酸アルブミン/天然ケイ酸アルミニウム
■肝・胆道疾患治療薬
◆インターフェロン
ペグインターフェロンアルファ-2a
◆核酸アナログ製剤
ETV/TDF/TAF
◆直接作用型抗ウイルス薬(DAA)
グレカプレビル水和物・ピブレンタスビル/ソホスブビル/レジパスビル・ソホスブビル/エルバスビル/グラゾプレビル水和物
◆利胆薬
ウルソデオキシコール酸
◆その他
分岐鎖アミノ酸(BCAA)製剤/リファキシミン/ナルフラフィン塩酸塩
■膵疾患治療薬
◆蛋白分解酵素阻害薬
ガベキサートメシル酸塩/ナファモスタットメシル酸塩/ウリナスタチン/カモスタットメシル酸塩
◆膵酵素補充薬
パンクレリパーゼ
■抗癌剤
◆ピリミジン拮抗薬
フルオロウラシル/カペシタビン/S-1(テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム)/ゲムシタビン塩酸塩(GEM)
◆白金製剤
シスプラチン(CDDP)/オキサリプラチン(L-OHP)
◆トポイソメラーゼ阻害薬
イリノテカン塩酸塩水和物(CPT-11)
◆微小管阻害薬
nab-パクリタキセル(nab-PTX)
◆分子標的治療薬
ソラフェニブトシル酸塩/レンバチニブメシル酸塩
■その他の消化器治療薬
◆ 5-アミノサリチル酸(5-ASA)製剤
サラゾスルファピリジン/メサラジン
◆ステロイド薬
ブデソニド
◆免疫調節薬
アザチオプリン/6-MP
◆ TNF-α 抗体製剤
インフリキシマブ/アダリムマブ/ゴリムマブ
◆鎮痙薬
ブチルスコポラミン臭化物/メペンゾラート臭化物
■検査・手技
◆上部消化管内視鏡検査(EGD)
◆大腸内視鏡検査
◆内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP)
◆腹部超音波検査
◆腹部単純X 線検査
◆腹部CT 検査
◆腹部MRI 検査
◆消化管造影検査

第2 章  消化器関連の症候
■食欲低下
■悪心・嘔吐
■嚥下障害
■胸やけ
■腹痛
■便秘
■下痢
◆急性下痢
◆慢性下痢
■肝臓検査異常
■黄疸
■体重減少
■消化管出血
■腹部膨隆・腹部膨満感

第3 章 消化器診療で扱う主な疾患
■胃食道逆流症(GERD)
■消化性潰瘍
■機能性ディスペプシア(FD)
■急性肝炎
◆予防接種
■慢性肝炎
◆ B 型慢性肝炎
◆ C 型慢性肝炎
■肝硬変
■胆石症
◆胆嚢結石・急性胆嚢炎
◆急性胆管炎
■急性膵炎
■慢性膵炎
■潰瘍性大腸炎
■ Crohn 病
■急性虫垂炎
■腸閉塞・イレウス
■大腸憩室炎
■過敏性腸症候群(IBS)
■腸管感染症
◆個々の病原体
■胃癌
■大腸癌
■その他の消化器癌
◆食道癌
◆膵癌
◆肝細胞癌(HCC)
索引

実用性と携帯性を兼ね備えた『感染症プラチナマニュアル』,『精神診療プラチナマニュアル』に続くプラマニュの第三弾として上梓したのが,この『消化器診療プラチナマニュアル』である。
消化器診療で扱う疾患は幅広く,かつ診断・治療における進歩は目覚ましい。そのような消化器領域の治療薬,症候,疾患に関する情報を,ポケットに入るボリュームに収めつつも実用的であることを目指して,項目や説明はできるだけ絞り込み簡潔にした。目の前の患者の対応で困ったときに,まず何を考えてどう行動すればよいかを指南するのがマニュアルの役目である。本書ではその目的を果たせるように内容を吟味し,できるだけシンプルにしたつもりである。シンプルでありながら,内容は非常に濃いと自負している。
本書は消化器疾患を診はじめた若手の医師をターゲットに執筆したが,コメディカルを含むそれ以外の方々にも有用な情報が詰まっていると確信する。また,消化器科を希望する学生には,本書から将来の日常診療の感覚を掴んでもらいたい。本書を読んでいただければ,カバーする範囲が広い消化器診療の概要を理解するのに役立つはずである。
本書はポケットに収まる小型のマニュアルという性質上,画像を省いて文章で説明している。しかしながら,消化器疾患は内視鏡検査や画像検査なしには語れないほど,診療の現場において画像のもつ意義が大きい。本書を読んでいて気になることがあれば,ぜひ成書を紐解いて典型的な画像を見て確認しておくことをお勧めする。百聞は一見に如かず,である。消化器疾患への理解が一層深くなることは間違いない。本書が多くの方々に読まれ,先行する感染症や精神診療のプラマニュ同様に,「プラマニュでは,こう書いてある」と日々の診療で愛用していただき,ひいては医療者間の共通認識の礎になれば望外の喜びである。本書の執筆にあたっては,構成と内容の記載に細心の注意を払ったが,それでも100%ではないであろう。このマニュアルがさらに使いやすいものとなるためには,読者の皆様からのフィードバックが欠かせない。ここをこうしたら良いのでは,この項目があったらいい,などのご意見があったら,ぜひ出版社に伝えていただきたい。
最後に,本書の執筆にあたりご協力をいただいた三井記念病院消化器内科部長の戸田信夫先生に御礼を申し上げます。
2021 年5 月
小林 健二

2021-08-10

【正誤表】下記の箇所に誤りがございました。ここに訂正するとともに, 読者の方々に深くお詫びいたします。

第3章 消化器診療で扱う主な疾患/28慢性肝炎
p.166 下から1行目
誤「マヴィレット®配合錠・・・・・・12週間(代償性肝炎)」
正「マヴィレット®配合錠・・・・・・12週間(代償性肝硬変)」

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