2022年8月末発売予定!
序
1章 放射線科の気になる実状,全部見せます!
1.1 放射線科ローテーターの生活例
1.2 放射線科ローテーション,ココがポイント!
コラム 放射線科医の仕事はAI(人工知能)に駆逐されるのか?
1.3 放射線科医の仕事
コラム 現役放射線技師が考える放射線診療:
診療放射線技師っていつもどんなことをしているの?
1.4 放射線科領域専門研修プログラム
1.5 放射線科のお金事情
コラム 現役放射線科医の経験談①〜子育て編
放射線科医の子育てについて
コラム 現役放射線科医の経験談②〜転科編
内科医から放射線科医への転科の経験談
コラム 現役放射線科医の経験談③〜副業編
医師の副業について:不動産と株式投資を例に
コラム 現役放射線科医の経験談④〜海外で働く編
米国医師資格取得まで
2章 放射線科専門医を目指そう!
2.1 放射線科領域専門研修の概要
2.2 放射線科専門医試験対策
2.3 放射線診断専門医
2.4 放射線診断専門医試験対策
2.5 放射線治療専門医
2.6 放射線治療専門医試験対策
2.7 放射線科関連資格① 核医学専門医/PET核医学認定医
2.8 放射線科関連資格② IVR専門医/放射線カテーテル治療専門医
2.9 放射線科関連資格③ 検診マンモグラフィ読影認定医
2.10 放射線科関連資格④ 第1種放射線取扱主任者
2.11 放射線科関連資格⑤ 肺がんCT 検診認定医
コラム 単純暗記再考:単純暗記を「Re:hack」する
3章 放射線科医のスキルアップ・勉強法
3.1 画像診断上達のコツ
3.2 放射線治療上達のコツ
3.3 IVR上達のコツ
3.4 放射線科の学会・セミナー・研究会
コラム 現役放射線科医の経験談⑤〜イメージ・インタープリテーション編
正答率を高めるために普段からできること
3.5 画像診断初学者におすすめの教科書
3.6 領域別・おすすめ教科書―画像診断 編
3.7 領域別・おすすめ教科書―核医学・PET 編
3.8 領域別・おすすめ教科書―IVR 編
3.9 領域別・おすすめ教科書―放射線治療 編
3.10 画像診断のための文献の調べ方,おすすめウェブサイト・アプリ
3.11 対談1 日常の勉強とイメプリ上達の極意 Dr.太田× Dr.黒川× Dr.るな
4章 放射線科医の研究,留学について考える
4.1 放射線科医の視点から学位を考える
4.2 放射線科医の研究を考える
4.3 留学先の選び方と私の実体験:「つよくてニューゲーム」な留学のために
4.4 対談2 放射線科の研究の極意 Dr.太田× Dr.黒川× Dr.るな
4.5 対談3 放射線科の留学の極意 Dr.太田× Dr.黒川× Dr.るな
付録 るなの駆け込み寺〜研修・診療にまつわるFAQ
索引
本書は,るな(放射線科医・画像診断医)(@R19890529)とメディカル・サイエンス・インターナショナル(MEDSi)社を中心として企画された書籍となります。元々,るな(放射線科医・画像診断医)とは,SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)のTwitter上のアカウント名であり,私が2020 年春に自分自身の勉強用に始めたアカウントでした。特に誰に見てもらおうと思う意図はなく,自分で勉強したことをアウトプットすることによって学習効率を上げようという意図がありました。当時は私のような形で投稿する先生はおらず,徐々にフォロワーが増え,今やおよそ5000人までフォロワーが増えました。その間,徐々に私以外にもTwitterで良質の投稿をしてくれる人が増えました。最近は#Rdiagのハッシュタグが完成し,画像診断クラスタのひとつの完成形が生まれたと思っています。微力ですが,その完成に携われたことを非常にうれしく思っています。
さて,MEDSi社からのオファーをいただきました本企画ですが,私自身,お世辞にも客観的に見て突出した医師ではなく,私なぞが書籍を書いていいのだろうか? と悩んだ時期もありました。しかし,フォロワーが増えていく過程で,若手の先生からの悲痛な悩み相談が増えていくようになりました。特に,大きな施設に属していない若手からの“情報格差”に悩む声を多く聞きました。“情報格差”によって才能が埋もれていくことは避けたいと思い,あえて“普通の放射線科医”が書いた本を書こうと考えるようになりました。そのような観点から,今回は原稿を当事者である若手の先生に多く依頼しました。試験など,ややセンシティブな内容もあるため,匿名を希望した先生については匿名(無記名)で原稿を書いていただいています。
本書が特徴的な点としては,LINE公式アカウント(左頁参照)を開設している点です。情報は常にアップデートされるため,なるべく最新のものをお知らせしたい,という意図で作成しています。ほかにも学会カレンダーやテーマ別のオープンチャットなど,さまざまな機能を設けましたので,ぜひ ともだち登録 して活用してください。
最後にお願いがあります。今後,本書の内容で誤った情報や出版後古くなってしまう情報も少なからず出てくると思います。その際は,放射線科研修読本LINE公式も含め,積極的に教えてください。また,本書の内容で変更になった点や誤りがあった場合は,それを皆様にLINE公式を通じてお伝えできるようにと考えています。出版が終わってもこの本は完成しません。ぜひ,読者の皆様でこの本をよりよいものにするために,情報更新にご協力いただければこれ以上の喜びはありません。
2022年7月 編者