特集:血液凝固異常
集中治療の現場では,迅速かつ的確な診断と治療判断が求められます。特に,敗血症,外傷,重症感染症,心停止後症候群などの病態では,凝固・線溶系の破綻が高頻度にみられ,DIC(播種性血管内凝固症候群)をはじめとした致死的な血栓・出血合併症の管理が,生死を左右する鍵となります。
こうした病態に対峙する際,血栓止血学的知見に基づく臨床検査の果たす役割は極めて重要で,血栓止血学に基づいた検査項目の適切な運用が,診断や病態把握の要となります。臨床検査の結果は単なる病態評価にとどまらず,抗凝固療法や血液浄化療法の適応,補助循環中の凝固異常の管理といった治療方針の決定にも密接にかかわっています。
本特集では,血栓止血領域の最新知見,現場でいかにそれらが生かされているのか,今後どう生かすべきかを,多角的な視点から考察します。
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