特集:栄養療法
2024年,日本集中治療医学会(JSICM)は,重症患者の栄養療法ガイドライン(JCCNG 2024)を改訂しました。GRADEシステムを初めて導入し,37のClinical Question(CQ)に対して24の推奨が示されたこのガイドラインは,2016年版から大きく進化しています。しかし,ガイドラインが示す「推奨」はあくまでも出発点です。推奨の背景にあるエビデンスの性質,対象患者集団の特性,益と害のバランス,そして日本の実臨床環境との乖離,こうした「行間」を理解しなければ,推奨の表面だけをなぞることでかえって個々の患者に不利益が生じる可能性があります。
本特集は,ガイドラインのCQを軸として,「なぜこの推奨なのか」「このエビデンスの限界はどこか」─というガイドラインへの向き合い方,および,「間接熱量計がない施設ではどうすればよいか」「シンバイオティクスの強く推奨はどのような研究に基づくのか」─という実臨床の疑問に正面から答えることを目的とします。
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